サックス記事 「STUDY IN BLUE」大山日出男QUARTET
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THE SAX vol.96 l Disc Review【JAZZ】

「STUDY IN BLUE」大山日出男QUARTET

MUSIC

ジャズ・アルトサックス奏者の大山日出男、7作目のリーダーアルバムは、気鋭のピアニスト 片倉真由子を迎えたカルテットによる、ジャズ・スタンダードとオリジナル曲を織り交ぜた一枚となった。

STUDY IN BLUE,大山日出男QUARTET

「STUDY IN BLUE」大山日出男QUARTET

【ANTXDEDE-3104】¥3,024(税込)
Anturtle Dede
[演奏]大山日出男(As)、片倉真由子(Pf)、伊藤勇司(Bass)、広瀬潤次(Ds)
[収録曲]AMAZING GRACE、EZZ-THETIC、AMANOGAWA、THERE’LL NEVER BE ANOTHER YOU、GOIN’ OUT TO SEA、IN CASE YOU MISSED IT、MACONDO、BLUE MONTREUX、GIANT STEPS、ON THE WIND

ジャズ・アルトサックス奏者の大山日出男、7作目のリーダーアルバムは、気鋭のピアニスト 片倉真由子を迎えたカルテットによる、ジャズ・スタンダードとオリジナル曲を織り交ぜた一枚となった。大山氏は本誌でも長くジャズ講座を連載するなど、ジャズを「研究」し続けているプレイヤー。本作のタイトルとなった「STUDY IN BLUE」は直訳すると「藍色の研究」となり、大山氏がジャズに抱くイメージの「藍色」、すなわちジャズとともに歩んできたすべてが込められた作品とも取れる。とはいえ、聴くものに難しい印象はまったく与えず、大山氏特有の清々しいアルトの音色と鮮やかなピアノのプレイが表立ち、一枚を通して様々な情景を思わせるまさに「アルバム」と呼ぶべき作品だ。