サックス記事 「Chau Paris」角口圭都
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THE SAX vol.98 l Disc Review【CLASSIC】

「Chau Paris」角口圭都

MUSIC

クラシックサクソフォン奏者として、コンサートや指導はもちろん、クラシック専門インターネットラジオのプレゼンターとしても活躍中の角口圭都氏のファースト・ソロアルバム。

Chau Paris,角口圭都

「Chau Paris」角口圭都

【CADE-0034】¥3,000(税別)
エターナル・ミュージック
[演奏]角口圭都(Sax)、弘中佑子(Pf)
[収録曲]アストル・ピアソラ:チャオ・パリ、エデュアルド カバ:カプリ(糸をつむぐ娘)、ルイス・ヒアネオ:ヴァイオリンとピアノのための5つの民謡(命の歌/インカの歌/チャカレーラ/子守歌/サパテアード)、アストル・ピアソラ:フラカナパ/ヴァルシシモ/デカリシモ/天使の死、アンドレス アレン:アルトサクソフォンとピアノのための主題と変奏、ヴィラ=ロボス:テナーサクソフォンとピアノのためのファンタジー、マヌエル・マリア・ポンセ:エストレリータ

 

クラシックサクソフォン奏者として、コンサートや指導はもちろん、クラシック専門インターネットラジオのプレゼンターとしても活躍中の角口圭都氏のファースト・ソロアルバム。様々なコンサートを行なう中で「Piazzolla de saxophone quartet concert」を企画するなど、南米のクラシック作曲家による作品を紹介してきた角口氏。本作もすべて南米発の曲を、ピアノとの共演で情熱的に聴かせている。高音質ハイレゾCDに収められたその演奏は、サロンコンサートの会場にいるかのように隅々まで耳に届く。音の一粒一粒を大切に演奏する角口氏のテクニックはもちろん、滑らかに滑り出すロングトーンはひたすらに美しい。場面ごとに違う表情を見せる音色の多彩さは曲ごとの性質に見事に寄り添っており、その世界観を純粋に楽しませてくれる。

 

登場するアーティスト
画像

角口圭都
Keito Kadoguchi

富山県出身。東京芸術大学、同大学大学院音楽研究科を卒業。サクソフォンを池上政人、冨岡和男、須川展也、平野公崇、大城正司の各氏に、室内楽を中村均一氏に師事。第9回北陸新人登竜門コンサート優秀賞受賞。第9回ルーマニア音楽コンクール第1位。「TOYSPARK」メンバー。「Dreamvivo Jazz Orchestra」主宰。
「piazzolla de saxophone quartet concert」等、様々なコンサート企画も行う。クラシック専門インターネットラジオ「OTTAVA」のOTTAVA Salone、OTTAVA Premio にてプレゼンターを務めている。2019年9月初ソロアルバム「Chau Paris」を発売。
(2020.05)

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