サックス記事 「Get That Motor Runnin’」
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THE SAX vol.99l Disc Review【JAZZ 】

「Get That Motor Runnin’」

MUSIC

革新的なテクニック、圧倒的な存在感を持ち、ドラムの神様とも呼ばれるスティーヴ・ガッドが擁するトリオの最新レコーディング盤。

「Get That Motor Runnin’」スティーヴ・ガッド ミカエル・ブリッチャー ダン・ヘマー

「Get That Motor Runnin’」スティーヴ・ガッド ミカエル・ブリッチャー ダン・ヘマー

【AGIP-3653】¥2,500(税別) インパートメント
[演奏]スティーヴ・ガッド(Ds)、ミカエル・ブリッチャー(As , Perc)、ダン・ヘマー(Org)、ポール:キャラック(Guest Vo)
[収録曲]Get That Motor Runnin'、Mr. T、The Moment She Fall Asleep、Samba de Menino、The First One to Know (feat. Paul Carrack)、Roll

 

革新的なテクニック、圧倒的な存在感を持ち、ドラムの神様とも呼ばれるスティーヴ・ガッドが擁するトリオの最新レコーディング盤。デンマーク出身のミカエル・ブリッチャーのサックスは少し硬質なサウンドを基調とし、抑えめなようで実は軽やかに、自由自在に曲の中を行き来する。ダン・ヘマーのオルガンが呼応するように語りかけて曲が進んでいくが、そこに終始、派手さを抑えつつも表情の豊かさで圧倒的な存在感を示すガッドのドラムが絡んでいく。ミシェル・ペトリチアーニやポール・サイモン、エリック・クラプトン、クインシー・ジョーンズなど、ジャンルを超えたアーティストとの共演で名を馳せてきたガッドが聴かせるグルーヴと「表現するドラム」に胸が踊らされる。

 

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