「ALL MY TOMORROWS」MASAMIKI TAKANO

宮間利之とニューハードなどの活動のほか、矢沢永吉、桑田佳祐などを始めとするスタジオワークやライブなどを活動の軸としてきた高野正幹氏が10年ぶりとなるリーダーアルバム「ALL MY TOMORROWS」をリリースした。アルバムの構想は3、4年前からあったというが、新型コロナウイルスでライブ活動が中止となる中、実行に移し実現した一枚だ。今作は半数がオリジナル、それ以外は昭和歌謡、ボサノヴァ、ソウルなどのカバーで、高野氏のレパートリーの広さと実力の高さを実感させられる内容となっている。高野氏の骨太な音色は、無骨さを感じさせるが、昨今においては珍しく、むしろJAZZの真髄を聴かせてくれるものではないだろうか。まさに「正攻法のJAZZ、ここにあり」だ。