サックス記事 「A Time For Spring」西村有香里
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THE SAX vol.113│Disc Review【JAZZ】

「A Time For Spring」西村有香里

MUSIC

「A Time For Spring」西村有香里

【TTOC-0065】¥3,300
ティートックレコーズ
[演奏]西村有香里(T.Sax)、後藤浩二(Pf)、光岡尚紀(Bass)、高橋徹(Ds)
[収録曲]Scores Of Times、Multicolored、Openwork Transom、The Simple Things、Through The Dark、Moose The Mooche、I Remember You、Hazy Moon、A Time For Spring、I'm Old Fashioned

 

滋賀県立大学を卒業後二度にわたり渡米し、ルー・タバキンなどのもとで研鑽を積み、現在は関西を中心に活躍している西村有香里。
彼女が2013年リリースの1st アルバム「Dearly Beloved」、2017年の2ndアルバム「Naturally」以来、6年ぶりとなる待望のニューアルバムをリリース。3枚目にしてメジャーレーベルからのリリースとなった。
西村の魅力は情感たっぷり、かつまっすぐに歌い上げるサックスで、本作も存分にその魅力が発揮されている。
収録曲の中心となっているのはオリジナル曲で、それらはすべて今作のために書かれた作品。西村が日々の何気ない出来事や感情から得たインスピレーションから作られており、それはどれも色彩豊かで、美しく、素直で、そして力強い。
西村のオリジナルのほかに収録されているのは、日本の伝統工芸である透彫欄間の優美な姿にインスパイアされて作られた光岡尚紀のオリジナル『Openwork Transom』や、チャーリー・パーカーの名曲『Moose The Mooche』などのジャズ・スタンダード3曲。

 

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