サックス記事 「佼成ウインドLIVE〜2023年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲」東京佼成ウインドオーケストラ サックス記事 「佼成ウインドLIVE〜2023年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲」東京佼成ウインドオーケストラ
THE SAX vol.113│Disc Review【WIND MUSIC】

「佼成ウインドLIVE〜2023年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲」東京佼成ウインドオーケストラ

「佼成ウインドLIVE〜2023年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲」東京佼成ウインドオーケストラ

【COCQ-85606】¥1,980
日本コロムビア
[演奏]東京佼成ウインドオーケストラ、大井剛史(Cond)
[収録曲]牧野圭吾:行進曲「煌めきの朝」、宮下秀樹:ポロネーズとアリア〜吹奏楽のために〜、天野正道:レトロ(委嘱作品)、水口 透:マーチ「ペガサスの夢」

 

夏の吹奏楽コンクールに向けて、始動する団体や学校が多くなってきたこの時期、待望の課題曲集のCDがリリースされた。演奏は日本が誇る東京佼成ウインドオーケストラを、正指揮者・大井剛史が率いたライブ収録だ。
今年の課題曲は、注目度の高い作品が多い。第32回朝日作曲賞を受賞した牧野圭吾の『行進曲「煌めきの朝」』、幅広い音楽性を感じさせる宮下秀樹の『ポロネーズとアリア〜吹奏楽のために』、これが課題曲かと思わせるような意外性を詰め込んだ天野正道の『レトロ』、マーチとしては珍しい8分の6拍子で書かれた水口透の『マーチ「ペガサスの夢」』。いずれも取り組み甲斐のある作品ばかりだ。
2月に東京・府中の森芸術劇場でライブ録音された東京佼成ウインドオーケストラの演奏は、楽譜に忠実ながらも音楽の熱さを感じさせる圧巻の演奏。
今後吹奏楽界のレパートリーとなっていくであろう4曲。吹奏楽愛好家すべての人が、リスニングアルバムとしても楽しめる一枚。

 

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