サックス記事 「Soul Food: Cooking With Maceo」Maceo Parker
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THE SAX vol.102

「Soul Food: Cooking With Maceo」Maceo Parker

MUSIC

タワーレコード企画・選曲、フュージョン/AORの究極のベスト盤シリーズ“FUSION/AOR ARTISTRY SERIES”をはじめ、2020年1月に亡くなったベテラン・テナーサックス奏者のジミー・ヒース、ファンキー・サックスの神、メイシオ・パーカー、さらにスムースジャズ界の人気プレイヤー、ユージ・グルーヴ、他。

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「Soul Food: Cooking With Maceo」Maceo Parker

【1002050124】ADA/Mascot Label Group
[曲目]]Cross The Track、Just Kissed My Baby、Yes We Can Can、MACEO、Hard Times、Rock Steady、Compared To What、Right Place Wrong Time、Other Side Of The Pillow、Grazing In The Grass
[演奏]Maceo Parker(Sax)、Ivan Neville(Guit)、Nikki Glaspie(Ds)、Tony Hall(Bass)他

 

ジェームス・ブラウン、P- ファンク方面の共演で知られるファンキー・サックスの“神”、メイシオ・パーカーがニューオーリンズへのオマージュをコンセプトに完成した注目盤。ドクター・ジョン、ミーターズ、アラン・トゥーサンら、ニューオーリンズゆかりのアーティストの楽曲はもちろん、アレサ・フランクリン、プリンスらR&B のカヴァーを含む力作。軽快なアルトサックスがグルーヴィなビートの上で縦横無尽にファンクする。

(文:タワーレコード 馬場雅之)

タワーレコード公式サイト

 

登場するアーティスト
画像

メイシオ・パーカー
Maceo Parker

1943年2月14日、アメリカ・ノースカロライナ州生まれ。12〜13歳でサックスを手にし、兄弟でバンドを組んで活動。大学を中退後の'64年、ジェームズ・ブラウンのバンドに加入。同グループの花形ソロイストとして大活躍する。途中で軍役のため一線を退くが、復帰後は“メイシオ&オール・ザ・キングズメン”を結成してバンド・リーダーに。'70年代中盤になると、ジョージ・クリントンを総帥とするファンク集団“Pファンク”に加入。先に参加していたブーツィー・コリンズと共に、数々の傑作に関与。'80年代は、JB'sの復活に伴い、同バンドでも精力的に活動した。'89年に久しぶりのリーダー作『ルーツ』を制作。ビルボード誌ジャズ・チャートのトップを7週間制覇するほか、ローリングストーン誌批評家投票の「ベスト・ジャズ・アーティスト・オブ1990」賞も受賞。一躍、広範な人気も獲得し、'90年代の最もファンキーなアルト・サックス奏者としての評価を確立。その後も、『モ・ルーツ』『プラネット・グルーヴ〜ライヴ!』『アイ・ライク・イット・ライク・ザット』『サザン・エクスポージャー』などの意欲作を続々と発表し、デヴィッド・サンボーンやキャンディ・ダルファーと共演。さらに'99年には、プリンスのアルバム『レイブ・アン2・ザ・ジョイ・ファンタスティック』で演奏すると、'00年の自身のアルバム『ダイアル・メイシオ』で『レイブ・アン 2・・・』の収録曲2曲をリメイク。ブラック・ミュージック界のビッグ・アイコンとのパイプを太くしながら、ファンク・スピリットを燃やし続けてきた。'02年はプリンスの「One Nite Alone...Live! Tour」に同行。翌’03年にジャズ色の強いアルバム『メイド・バイ・メイシオ』をリリースしてからも、’04年は再びプリンスのラヴ・コールを受け『Musicology』の録音に参加し、キャンディ・ダルファーらとワールド・ツアーにも同行。自身のプロジェクトでは、'05年の『スクールズ・イン』で、ファンクとR&Bの文脈を総括して見せた。最新作は、ドイツのWDRビッグ・バンドとのコンサート・ライブを含む『ルーツ・アンド・グルーヴズ』。