デヴィット・サンボーン奏法ガイド〜 切れ味鋭くエモーショナルな プレイの秘密を解き明かす!
本特集の本題となる奏法の解析。サンボーンのサックスサウンドは楽器やセッティングだけでは生み出せないことは言うまでもないだろう。そして、その音を最大限に生かすファンキーでメロウなプレイを実現するテクニックを松田氏が詳細にレクチャー!
本特集「デヴィッド・サンボーンのすべて」の本題となる奏法の解析へと移る。もちろんガイド役は引き続き松田靖弘氏に担当してもらう。サンボーンのサックスサウンドは楽器やセッティングだけでは生み出せないことは言うまでもないだろう。そして、その音を最大限に生かすファンキーでメロウなプレイを実現するテクニックを松田氏が詳細にレクチャー!(文:松田靖弘)
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Chapter 1. アンブシュア
サンボーンの楽器の構えの中で、マウスピース入射角は特徴的だ。マウスピースには「おいしい角度」というのが存在する。この角度を注意深く探る。
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Chapter 2. タンギング
サンボーンのタンギングの多彩さは他に類を見ない。ハードなスラップ的タンギング、ノーマルのタンギング、ソフトなレガートタンギングの3種類を軸とすれば、その間のニュアンスを追求しているかのような柔軟なタンギングで「しゃべっている」「メインヴォーカルよりも歌っている」「ヴォーカルキラー」と言われるように、豊かな表現を可能にしている。
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Chapter 3. ベンド
ベンドダウン、ベンドアップ、ともにサンボーン奏法にはなくてはならないテクニックだ。練習の方法なども詳しく解説。
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Chapter 4. フィンガリング
高音域のノーマルの運指の他、サンボーンの演奏には欠かせないフラジオレット音域の運指、ファズをかけるときの運指などを紹介。→練習に活用できる「デヴィッド・サンボーン オルタネイトフィンガリング運指表」
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Chapter 5. ファズトーン
ここ一発、ソロの時はできる限り「ファズをミックスさせてナンボ」の価値感がサンボーン・ワールドの醍醐味。その発音のイメージと手順を解説。
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Chapter 6. フラジオ
フラジオレット音域についてはオーバートーンの練習を基本から行ないしっかりとしたテクニックを身につけなければならない。練習方法を伝授。
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プロフィール
松田靖弘(まつだやすひろ)
1966年生まれ、静岡県出身。上京後、土岐英史に師事。浜田均バンドで活動をスタート。以降ジャズ、フュージョン、ラテン・バンドのライブ活動の他、矢沢永吉、EXILE ATSUSHI安部恭弘など、数々のアーティストのコンサート・サポート、レコーディング等に携わる。1996年「デビッドサンボーン名演集」(絶版)を出版。完全コピーの模範演奏が話題となる。現在はFunk Orchenstra TPOに参加。広い視野で音楽、演奏技術を伝えるため指導者としても活動している。