サックス記事 本多俊之 サックスアンサンブルの新しい扉を開く「GREETINGS  ~アドルフ・サックスに捧ぐ~」
  サックス記事 本多俊之 サックスアンサンブルの新しい扉を開く「GREETINGS  ~アドルフ・サックスに捧ぐ~」
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THE SAX vol.68 Cover Story

本多俊之 サックスアンサンブルの新しい扉を開く「GREETINGS ~アドルフ・サックスに捧ぐ~」

ARTIST

アドルフ・サックスの生誕200年を記念した作品の中でも、とびきりのインパクトを持つ作品が登場した。ジャズ・フュージョンプレイヤー、作編曲家として知られる本多俊之氏が、クラシック奏者13人と共演した豪華で画期的なアルバムだ。ジャンルを超えてサックスの魅力と可能性を最大限に引き出した「GREETINGS~アドルフ・サックスに捧ぐ~」が、サックスアンサンブルの新しい世界を切り拓く。
協力:キングレコード株式会社

アドルフに導かれて

日本を代表するクラシックサックスカルテットのメンバーたちが参加した、とにかく豪華なアルバムですね。アルバム制作のきっかけは?
本多俊之
昨年、勧められてアドルフ・サックス氏についてかなり面白く突っ込んで書かれた本を読んだんです。サクソフォンを作った人という程度の知識しかなかったけれど、とても波瀾万丈、人間的にも面白い人だったということを知りました。僕が彼の作った楽器をプロとして演奏しているのも何かの巡り合わせ。だったら彼に捧げるアルバムを作るのもいいかなと思ったんです。

CD Information

SAXES STREET
『GREETINGS ~アドルフ・サックスに捧ぐ~』
キングレコード
【KICC-1156】¥3,000+税
[演奏]本多俊之(Ss&As)、須川展也(Ss)、彦坂眞一郎(As)、新井靖志(Ts)、田中靖人 (Bs)、松原孝政(Ss)、中村均一(As)、波多江史朗(Ts)、東 涼太(Bs)、 塩安真衣子(Ss& Sopranino)、山浦雅也(As)、國末貞仁(Ts)、鈴木広志(Bs)、本多尚美(pf)
[収録曲]TAKE IT EASY【14tet:Sax13+Pf】、GREETINGS【4tet:Sax4】、GALAXITE【6tet:Sax5+Pf】、マルサの女【6tet:Sax5+Pf】、MY FAVORITE RHYTHM(BOSSA AFRO CUBAN MEDLEY)【5tet:Sax5】 GIRL FROM IPANEMA ~BLACK ORPHEUS ~WATCH WHAT HAPPENS ~Double Rainbow~ONE NOTE SAMBA ~TRISTEZA、ELEGANTE【Duo:Sax+Pf】、む・な・さ・わ・ぎ【5tet:Sax5】、家族ゲームMEDLEY 遊戯~偏執~神話~迷路#1~漆黒~寂寥~遊戯【5tet:Sax5】、PEEK-A-BOO【6tet:Sax5+Pf】、COQUETTISH【Trio:Sax2+Pf】、THERE'LL NEVER BE GOOD-BYE【4tet:Sax4】


楽譜でアルバムを2度楽しもう!
今回ご紹介した『GREETINGS~アドルフ・サックスに捧ぐ』のアルバム発表と同時に、収録された全11曲のスコア・パート譜も発売。アドリブ? と思うようなフレーズもすべて譜面に収録されている、まさに完全版楽譜だ。アルバムのあの曲を吹いてみたい……と思ったら、まずは楽譜を手に入れることから始めよう。

【サックス十三重奏&ピアノ】 Take It Easy(本多俊之 作曲) スコア・パート譜一式 ……6,480円(税込)
【サックス五重奏】 家族ゲームMEDLEY (フジテレビ系ドラマ「家族ゲーム」より)(本多俊之 作曲)
スコア・パート譜一式……4,104円(税込)他
楽譜出版:東京ハッスルコピー http://www.hustlecopy.co.jp/

 

次ページにインタビュー続く
・曲とメンバーの組み合わせを一新
・作曲とアレンジは挑戦状のようなもの
・音色を磨く練習法
・サックスは「オープンマインド」な楽器

 

登場するアーティスト
画像

本多俊之
Toshiyuki Honda

サックス奏者、作・編曲家、プロデューサー。 恐竜好き、ジョギング好きでも知られる。 大学在学中の1978年に初リーダーアルバム「バーニング・ウェイブ」をL.A.のフュージョングループ“シー・ウィンド”を従えて発表。以来、チック・コリア、フレディー・ハバード、レッド・ミッチェル、クリストファー・クロス等、内外の著名ミュージシャンと共演。日本を代表するサックス奏者である。特にソプラノサックスの音色の美しさには定評がある。 作・編曲家としても、TVドラマ、CM、映画、クラシック音楽まで多才ぶりは良く知られる。「マルサの女」(伊丹十三監督)をはじめとする伊丹作品群の他、世界公開となったアニメーション映画「メトロポリス」(原作:手塚治虫、脚本:大友克洋、監督:りんたろう)などのサウンドトラック、「ニュースステーション」「クローズアップ現代」「土曜スポーツタイム」などのテーマ曲、フジテレビ系連続ドラマ「家族ゲーム」(原作:本間洋平、出演:櫻井翔、神木隆之介、他)などTVドラマも多い。吹奏楽イベント「バンド維新」からの委嘱曲「Take It Easy」は航空自衛隊航空中央音楽隊(指揮:中村芳文)で録音されている。ハイパー室内楽ユニット「SMILE!」、サックス五重奏のみでドラマ音楽を担当したサウンドトラック「家族ゲーム」など、オリジナル・アルバム、サウンドトラック・アルバム共に多数リリース。

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