次世代を担う若きサックス奏者たち 上野耕平 × ユッコ・ミラー
ニューアルバムの発売が8月と9月に控え、最近ではテレビや ラジオへの露出も増えるなど、いま最も注目を浴びている若きサックスプレイヤー、上野耕平とユッコ・ミラー。経歴も活動のフィールドもまったく異なる2人に、今号の特集「NEW GENERATION SAX PLAYERS」のトップバッターとして、それぞれのストーリーを語ってもらった。今回が初対面という二人だが、活躍するジャンルの違いはありながらも、同世代で同じ楽器を手にするもの同士、共鳴することの多い貴重な対談となった。(撮影:土居政則)
(写真左から)上野耕平、ユッコ・ミラー
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・次世代を担う若きサックス奏者たち 上野 耕平
・次世代を担う若きサックス奏者たち ユッコ・ミラー
・サックス界の新星2人による衝撃の初対談!
上野耕平
Kohei Ueno
茨城県東海村出身。8歳から吹奏楽部でサックスを始め、東京藝術大学器楽科を卒業。日本国内では早くから頭角を現し、学生時代にデビューを果たす。第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門において、史上最年少で第1位ならびに特別大賞を受賞。2014年には世界最高峰サックスコンクール、第6回アドルフ・サックス国際コンクールにおいて第2位を受賞。2016年のB→C公演では、全曲無伴奏で挑戦し高評価を得ている。常に新たなプログラムにも挑戦し、サクソフォンの可能性を最大限に伝えている。CDデビューは2014年「アドルフに告ぐ」、2015年にはコンサートマスターを務めるぱんだウインドオーケストラのメジャーデビュー、また2017年にはThe Rev Saxophone QuartetのデビューCDをそれぞれリリース。第28回出光音楽賞受賞。現在、演奏活動のみならず「題名のない音楽会」、「報道ステーション」等メディアにも多く出演している。昭和音楽大学非常勤講師。The Rev Saxophone Quartet、ぱんだウインドオーケストラコンサートマスター。
ユッコ・ミラー
YUCCO MILLER
三重県伊勢市出身。3歳よりピアノを始め、高校で吹奏楽部に所属しアルトサックスを始める。河田健氏、川嶋哲郎氏、エリック・マリエンサルの各氏に師事。2016年9月キングレコードよりメジャーデューし、テレビや雑誌を賑わす実力派のサックス奏者として注目を浴びる。キャンディ・ダルファーからは演奏を気に入られ、彼女の来日公演に異例のスペシャル・ゲストとしてステージで共演。また、グレン・ミラー・オーケストラのジャパン・ツアーにもスペシャル・ゲストとして出演を果たすなど国内外で活躍するトップ・ミュージシャンと多数共演している。韓国やマレーシアなど海外でのジャズフェスティバルにも出演し、世界的にも高い評価を得ている。2018年からはYouTuberとしての活動も展開し、現在ユッコ・ミラー公式YouTubeチャンネルの登録者は20万人を超え、総再生回数は4000万再生回数を突破(2022年11月時点)。自身のブログの一日の最高アクセス数が40万アクセスに達し、Ameba芸能人・有名人ブログの人気ランキングにて第1位を獲得、また、JazzPage人気投票サックス部門で第1位を獲得、「楽器店大賞2021」のサックス部門で大賞を受賞するなど、インストゥルメンタルアーティストとして類希な人気を集めている。