本気で音楽を遊ぶ新世代テクニシャン集団 ザ・レヴ・サクソフォン・クヮルテット
結成から5年目を迎えたザ・レヴ・サクソフォン・クヮルテットが、待望の2ndアルバム「Fun!」を発売する。忙しいスケジュールの合間を縫ってメンバー全員に集まってもらい、アルバムについて話を聞いた。
親しみある名曲を常識を覆す姿に変貌させた2ndアルバム「Fun!」をリリース
結成から5年目を迎えたザ・レヴ・サクソフォン・クヮルテットが、待望の2ndアルバムを11月28日に発売する。前作はカルテットのオリジナル曲を演奏したライブ盤だったが、今作は誰もが知る名曲の数々を彼らならではの形へ変貌させ、新たな作品として生み出している。今回は忙しいスケジュールの合間を縫ってメンバー全員に集まってもらい、アルバムの中身についてたっぷり話を聞いた。(協力:日本コロムビア株式会社)
メンバーの殻を打ち破る、メンバーならではのアレンジ
プロフィール
The Rev Saxophone Quartet(ザ・レヴ・サクソフォン・クヮルテット)
Soprano Saxophone:上野耕平 / Alto Saxophone:宮越悠貴 / Tenor Saxophone:都築 惇 / Baritone Saxophone:田中奏一朗
2013年に結成。クヮルテット名の「Rev」とは、エンジンの回転などを意味する「Rev.」が由来。音楽のもつ無限なエネルギーを4人が音として奏で、1つの方向へ疾走したい、という思いを込めている。これまでに全国各地でリサイタルやアウトリーチ活動など、さまざまな演奏活動を行なう。第41回藝大室内楽定期に出演。また、サクソフォン四重奏のためのレパートリーはもちろん、新曲の委嘱や初演、ピアノや邦楽器などとの共演も積極的に行ない、サクソフォン四重奏のさらなる可能性を追求している。オフィシャルサイトhttp://columbia.jp/artist-info/rev/
Concert Information
日時:12月6日(木) 19:30
会場:文京シビックホール 大ホール(東京)
料金:¥3,000(S席)、¥2,000(A席)
問合せ:03-5803-1111(シビックチケット)
曲目:月の光(ドビュッシー)/グラーヴェとプレスト(リヴィエ)/サクソフォン四重奏曲(ベルノ―)/ニュー・シネマ・パラダイス・メドレー(モリコーネ:石毛里佳 編)/虹の彼方に(アーレン:宮本大路 編)/クリスマス・ソング(ナット・キング・コール:宮本大路 編)/メモリーズ・オブ・ユー~シング・シング・シング(グッドマン:川崎 龍 編)/サクソフォン四重奏曲(デザンクロ)
CD Information
7月25日(水)発売
「Fun!」The Rev Saxophone Quartet
【COCQ-85442】¥2,500(税抜)
[曲目]G線上のアリア(J.S.バッハ:伊藤康英編)/カルメン幻想曲(ビゼー:萩森英明編)/Watermelon Man(ハービー・ハンコック:宮越悠貴編)/ふるさと狂詩曲(稲森安太己)/Mutations: A.B.C.(坂東祐大)
[演奏]The Rev Saxophone Quartet:上野耕平(Ss)、宮越悠貴(As)、都築 惇(Ts)、田中奏一朗(Bs)
次ページにインタビュー続く
・楽譜に余白を持たせれば、何度演奏しても楽しい
・レヴのカラーを打ち出せる絶妙なアレンジ
・聞けば聞くほど味が深まる“するめ曲”
・ひとりひとりが説得力のある素材であること
上野耕平
Kohei Ueno
茨城県東海村出身。8歳から吹奏楽部でサックスを始め、東京藝術大学器楽科を卒業。日本国内では早くから頭角を現し、学生時代にデビューを果たす。第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門において、史上最年少で第1位ならびに特別大賞を受賞。2014年には世界最高峰サックスコンクール、第6回アドルフ・サックス国際コンクールにおいて第2位を受賞。2016年のB→C公演では、全曲無伴奏で挑戦し高評価を得ている。常に新たなプログラムにも挑戦し、サクソフォンの可能性を最大限に伝えている。CDデビューは2014年「アドルフに告ぐ」、2015年にはコンサートマスターを務めるぱんだウインドオーケストラのメジャーデビュー、また2017年にはThe Rev Saxophone QuartetのデビューCDをそれぞれリリース。第28回出光音楽賞受賞。現在、演奏活動のみならず「題名のない音楽会」、「報道ステーション」等メディアにも多く出演している。昭和音楽大学非常勤講師。The Rev Saxophone Quartet、ぱんだウインドオーケストラコンサートマスター。