上野耕平 5年の時を経てデビューアルバムの 続編にチャレンジした新世代エース
2013年に収録されたアルバム「アドルフに告ぐ」(以下「前作」)の意図を受け継いだ最新アルバム「アドルフに告ぐII」が2019年末にリリースされ、注目を浴びる上野耕平。トマジ、マルタン、デュクリュックという「定番」に加え、日本が世界に誇る和太鼓の名手、林英哲とのデュオを収録した、実に意欲的な一枚だ!
2013年に収録されたアルバム「アドルフに告ぐ」(以下「前作」)の意図を受け継いだ最新アルバム「アドルフに告ぐII」が2019年末にリリースされ、注目を浴びる上野耕平。トマジ、マルタン、デュクリュックという「定番」に加え、日本が世界に誇る和太鼓の名手、林英哲とのデュオを収録した、実に意欲的な一枚だ!
インタビュー・文:埜田九三朗 アーティスト写真:©Ken Murakami 取材協力:日本コロムビア株式会社
デビュー以来すべてを知る愛器とともに
CD Information
「アドルフに告ぐII」
【COCQ-85478】¥3,000(税別)
[収録曲]逢坂裕:ソプラノサクソフォンとピアノのためのソナタ エクスタシス(世界初録音)、フェルナンド・デュクリュック:ソナタ 嬰ハ調 第1楽章〜第2楽章 Andante〜第3楽章Fileuse、第4楽章Nocturne et Rondel、アンリ・トマジ:バラード、フランク・マルタン:バラード、藤倉 大:ブエノ ウエノ(世界初録音)
[演奏]上野耕平(As,Ss)、山中惇史 (Pf)、林英哲(和太鼓)
次ページにインタビュー続く
・念願が叶って林英哲氏との初共演が実現!
・ 演奏するたびに音楽が柔軟に変わっていく曲
・品のある色気をサクソフォンで追求していきたい
・どの曲もロングトーンに想いを入れられるかどうか
上野耕平
Kohei Ueno
茨城県東海村出身。8歳から吹奏楽部でサックスを始め、東京藝術大学器楽科を卒業。日本国内では早くから頭角を現し、学生時代にデビューを果たす。第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門において、史上最年少で第1位ならびに特別大賞を受賞。2014年には世界最高峰サックスコンクール、第6回アドルフ・サックス国際コンクールにおいて第2位を受賞。2016年のB→C公演では、全曲無伴奏で挑戦し高評価を得ている。常に新たなプログラムにも挑戦し、サクソフォンの可能性を最大限に伝えている。CDデビューは2014年「アドルフに告ぐ」、2015年にはコンサートマスターを務めるぱんだウインドオーケストラのメジャーデビュー、また2017年にはThe Rev Saxophone QuartetのデビューCDをそれぞれリリース。第28回出光音楽賞受賞。現在、演奏活動のみならず「題名のない音楽会」、「報道ステーション」等メディアにも多く出演している。昭和音楽大学非常勤講師。The Rev Saxophone Quartet、ぱんだウインドオーケストラコンサートマスター。