レオ・P ストリートからメインストリームへ躍り出たネットメディア時代のサックスヒーロー
いま現在サックス界でとても人気のあるプレイヤー、Leo P。サックス界のジャスティン・ビーバーとも言われるほどの凄まじい人気ぶりです。そんなサックス奏者だけでなく世界中の多くのミュージック・ファンからも愛されている彼に登場していただきます。ニューヨークの地下鉄からメインストリームに昇りつめ、進化を続けているアーティスト。サックス・プレイヤーとしても素晴らしく、演奏中のダンスもクール。そして今やファッションアイコンになりつつあるLeoのフィラデルフィアの自宅からお伝えします。 なおここに載せきれなかった写真、ビデオ等は、本誌別項の【Diggin' in New York】や私のサイト、及びインスタ等で御覧いただけます。
IG: @yukiteimusic and @yukiteiphoto
Special thanks to: Theo Wanne and Bryan Vance at Theo Wanne (theowanne.com), John Azar and Quinn Qinsler at Kashiyama (kashiyama1927.com), Massimo Barbini and David Via at Zoom Corporation (http://www.zoomcorp.com, Jack Finucane at Boston Sax Shop (http://www.bostonsaxshop.com), Ron Oswanski at AMT (http://www.appliedmicrophone.com).
音楽的に恵まれた環境のなかで中学になるとサックスを手に
それから中学校に入るころに母親がテナーサックスをオークションサイトで買ってくれて、その際に出品者の人がジャズファンだったみたいで楽器と一緒に多くのCD等を送ってくれたんだ。それからジャズをもっと聴くようになった。実はジャズなどを聴き始めたころは、例えばチャーリー・パーカーとかジョン・コルトレーンの名前は知っていたのだけど、彼らが どんなルックスなのかは知らなかった。彼らがアフリカ系アメリカンだってこともね。色々な音楽が好きだったのだけど、CDやレコードのジャケットを見て初めて「ああ、こういった人だったんだ」って分かったりね。
それから地元のPittsburgh CAPA芸術高校に入学しました。この学校は素晴らしい学校で多くの仲間や先生、そして演奏などとても充実した十代を過ごしていました。週末は父親が演奏していたので一緒に演奏活動も始めました。イタリア系アメリカンなので父親や親戚などとイタリアの民族音楽をポルカ調でアレンジされたものを演奏したり。あと幼い頃はクレズマー音楽にも興味があってアルバイトでバル・ミツワーでクラリネットの演奏もしていましたね。そして稼いだお金でお菓子を買ったりしてたけど、自分の好きなことをしてお金をもらえるなんて”夢”があるなと。このころから将来はミュージシャンになりたいなって思っていた(笑)。
次ページにインタビュー続く
・地下鉄の駅内でのパフォーマンスは一日8時間に及んだことも!
・世界中に知れ渡るきっかけになったコンサートBBC Proms
・バリトンサックスは未知なことだらけで色々な可能性がある楽器
PROFILE
Leonard Pellegrino (レオ・ペレグリノ)
アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグ出身。地元のPittsburgh CAPA芸術高校を卒業後、ニューヨークのマンハッタン音楽院にてサックスをJoe Temperley氏とGary Smulyan氏から学ぶ。大学在籍中から地下鉄をはじめToo Many Zooz、Lucky Chopsなど、多くの大人気のバンドでライブ活動を始める。女性サックス奏者のGrace Kellyとのコラボプロジェクト 2Saxy、そして自己のバンドやプロジェクトなど精力的に活動中。IG:@leopfollowme