クリス・ポッター 現代ジャズ界の最重要テナー奏者の最新ヴォイスをキャッチ
春が訪れ夏に向けて天気も良くなってきましたが、未だにコロナ禍で気の抜けない大変な日常生活のなか、いかがお過ごしでしょうか。
さて今号は本誌65号の表紙を飾り、人気ナンバーワンの呼び声も高いChris Potter氏に登場していただきます。筆者の大好きなプレイヤーの一人であり、大学の先輩にあたる方であり個人的にも長い間お付き合いさせていただいています。そのクリスに、このコロナ禍のなか撮影、そしてインタビューをさせていただきました。場所はニューヨークのFD Photo Studioからお届けします。ちなみにクリスと筆者はコロナのワクチン接種済みです。
IG: @yukiteiphoto and @yukiteimusic
Special Thanks to: Chris Potter, Anna Yatskevich (annayatskevich.com), and FD Studio NY (fdphotostudio.com).
多くの楽器を演奏し人種差別問題もテーマにした「There Is A Tide」
(Edition Records EDN1168)[2020年]
(Edition Records EDIT11712)[2021年]
次ページにインタビュー続く
・一つの曲を集中して聴くということはとても大切なことだと思う
・最近は作曲などに時間を費やし常に何か音楽を聴いている
・すごく楽しみながらプレイして良い録音になった最新作「Sunrise Reprise」
クリス・ポッター
Chris Potter
1971年1月1日、イリノイ州シカゴ生まれ。3歳の時に家族とともにサウスカロライナ州コロンビアに移る。そこでピアノとギターを演奏し始め、10歳になるとアルト・サックスに本格的に取り組み始め、13歳の時には初めてのギグを経験する。1989年、18歳の時にニュースクールへの進学のためにニューヨークへ移るとともに、ニューヨークのジャズ・シーンで活躍し始める。「Down Beat」誌は「地球上、最も研究され(そして模倣された)サキソフォン奏者」と形容し、「Jazz Times」誌は「国際的な有名人」と称す。自身のバンドのみならず、サイドメンとしても数々のセッションに参加しており、現代のジャズ・シーンの要人のひとりとして活躍している。