結成35周年を迎えた日本が世界に誇るNo.1サクソフォン四重奏団
1987年の結成以来「個性と融合」をコンセプトに、クラシックからオリジナル編曲までの多彩なレパートリーでサクソフォン四重奏の世界に新風を吹き込み続け、国内のみならず世界のトップに君臨してきたトルヴェール・クヮルテット。そんな彼らが今年で結成35周年を迎えた。決して順風満帆とは言い切れない紆余曲折あったこれまでの歩みと10月に控えた記念公演への意気込みを今回も絶妙の掛け合いで語ってくれた。
(インタビュー・文:中野明/写真:土居政則/取材協力:スタジオ1619)
30周年記念公演の後に押し寄せたコロナ禍での過ごし方
次ページにインタビュー続く
・練習やリサイタル、レコーディングの忘れられないエピソード
・「お祭り」のような楽しさを期待させる35周年公演のプログラム
PROFILE
Trouvère Quartet トルヴェール・クヮルテット
1987年に須川展也・彦坂眞一郎・新井靖志・田中靖人の4人で結成した、世界トップレベルのサクソフォン四重奏団。結成30周年を迎えた2017年、神保佳祐がメンバーに加わった。92年東京国際音楽コンクール第2位、第5回日本吹奏楽アカデミー賞「演奏部門」受賞。98年にはTV朝日「徹子の部屋」への出演を機にその存在を広く一般にも知られるようになる。2000年にはオランダでの日蘭国交修好400年記念演奏会に招かれ各地で絶賛を浴びた。2001年発売のCD「マルセル・ミュールに捧ぐ」は、第56回文化庁芸術祭レコード部門で大賞という快挙を遂げた。EMI他から多数CDがリリースされている。2017年2月に30周年記念CD「ティプシー・チューン」を発売(イマジンベストコレクション)。「個性と融合」をコンセプトに、コンサートではサクソフォンのためのクラシカルな作品から、トルヴェールならではのオリジナル編曲作品までを展開。結成間もない頃よりピアニストの小柳美奈子も参加し、ボーダレスな活動内容が幅広い層に圧倒的な支持を得続けている。その音楽性と驚異的なテクニックによる緊密なアンサンブルが、世界最高峰のサクソフォン・クヮルテットとしての評価を揺るぎないものとしている。
<使用楽器>
本体/マウスピース/リード/リガチャー/ストラップ
● 須川展也(ソプラノ)
Yamaha YSS-875EXG /Selmer Concept/Vandoren Traditional 3〜3.5/Harrison(復刻)/ブレステイキング
● 彦坂眞一郎(アルト)
Selmer SA80serieII GP /Selmer S90 180/Vandoren Traditional 4/Harrison(オリジナル)/ブレステイキング
● 神保佳祐(テナー)
Yanagisawa T-WO20PGP(シルバー製 PGPネック)/Selmer S80 C**/Vandoren Traditional 3〜3.5/BG Duo/ブレステイキング
● 田中靖人(バリトン)
Yamaha YBS-82/Selmer S90 180/Vandoren Traditional 3/JLV/ブレステイキング
Concert Information
結成35周年記念公演 トルヴェール・ディスカヴァリーズ Vol.2
[日時]10月9日(日)14:00開演(13:15開場)
[会場]東京文化会館 小ホール
[演奏]須川展也(Ss)、彦坂眞一郎(As)、神保佳祐(Ts)、田中靖人(Bs)、小柳美奈子(Pf)
[曲目]伊藤康英:抒情的祭りファンタジー、F.シュミット:サクソフォン四重奏曲、P.スウェルツ:クロノス、D.ミヨー(磯田健一郎 編):フランス組曲、レスピーギ(長生淳 編):ローマの祭り
[料金]全席指定 S席¥5,000 A席¥4,000
[問合せ]コンサートイマジン 03-3235-3777(10:00~18:00/日祝休)
トルヴェール・クヮルテット
Trouvère Quartet
1987年に須川展也(Ss)、彦坂眞一郎(As)、新井靖志(Ts)、田中靖人(Bs)により結成。2017年には神保佳介祐(Ts)が加わり、結成30周年を迎えた世界トップレベルのサクソフォン四重奏団。「個性と融合」をコンセプトに、コンサートではサックスのためのクラシカル作品から、トルヴェールならではのオリジナル編曲作品までを展開。ピアノの小柳美奈子も加わってのボーダレスな活動内容が、幅広い層に圧倒的な支持を得ている。その音楽性と驚異的な技巧によるアンサンブルが、世界最高峰のサクソフォン四重奏としての評価をゆるぎないものとしている。