サックス記事人気絶頂のピアノトリオH ZETTRIOとのコラボで新作を完成させたNo.1サックス・ヒロイン

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THE SAX vol.119 Cover Story

人気絶頂のピアノトリオH ZETTRIOとのコラボで新作を完成させたNo.1サックス・ヒロイン

2024-11-25

［この記事の目次］

１│高校生のときから好きなアーティストと一緒に演奏できるのは本当にエモい

２│H ZETTRIOのアンサンブルで、よりユッコさんのかっこいいところが出せるように

３│サックスという楽器は本当に表現力が重要な楽器なんだと思います

ピンクヘアーがトレードマークのド派手なルックスと、超実力派のサックス演奏のギャップが魅力のジャズサックス・プレイヤー、ユッコ・ミラー。自身のライブ活動のほかテレビ番組などへの出演でも話題となり、また人気ユーチューバーとしての顔を持つなど多方面で活躍中だ。この当代きってのサックス・ヒロインが、人気沸騰中の先鋭ピアノトリオH ZETTRIOと完全コラボしたニューアルバム、その名も「LINK」を完成させた。ユッコのオファーに即決で快諾したというH ZETTRIO。相思相愛の4人がそろってのインタビューが実現した。
（インタビュー・文：原田和典）

高校生のときから好きなアーティストと一緒に演奏できるのは本当にエモい

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ユッコ・ミラー feat. H ZETTRIOによる、話題必至の完全コラボレーション・アルバム「LINK」の発売が近づいてきました。この嬉しいコラボレーションは、どのようにして始まったのでしょうか？

ユッコ・ミラー

次のアルバムの構想を練っているときに、サックスが入っているバンドの演奏をいろいろ聴いて、高校生のときにめっちゃハマっていたPE'Zも聴き直したんです。「やっぱりかっこいいわ、こういうのやりたいな。もし奇跡が起きて、H ZETTRIOさんが私と一緒に演奏してくれたらな」と思って、（H ZETTRIOの）事務所に「一緒にコラボしてくださいませんか」みたいな感じのメールを送って、そこから共演が実現しました。

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ユッコさんからのオファーを受けたときの印象は？

H ZETT M
（ピアノ/ 青鼻）

即座に「やりましょう」と返事をしました。（H ZETTRIOの）3人で「ビルボードライブ東京」にテラス・マーティンのライブを観に行ったときに、ユッコさんが出ていて「すごくかっこいいな」と感じていたので、自分たちとの共演も絶対かっこよくなりそうだなと思いました。

H ZETT KOU
（ドラム / 銀鼻）

「ビルボード」での堂々たる感じと音がすごく印象に残っていましたね。僕らは鼻に色がついているけど、ピンクはないんですよ。ここに（ユッコの髪の色である）ピンクが入るといいかなという直感はありました。

H ZETT NIRE
（ベース / 赤鼻）

「年内にアルバムを出しましょう。すぐに録りましょう」ということで、あっという間に制作に入りました。

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全10曲ともオリジナルで、ユッコさんとH ZETT Mさんが5曲ずつ書き下ろしています。アレンジはH ZETTRIOさん。カヴァー曲はありません。

ユッコ

H ZETTRIOさんのかっこよさをイメージして、もうめっちゃ幸せな気分で、共演が決まったその日から速攻で（曲を）作っていきました。最初にできたのは『Emotional』です。高校生のときから好きなアーティストさんと一緒に演奏できるということは、私にとって本当にエモいことですから。「カヴァーを入れない」というのも最初から考えていたことで、H ZETTRIOさんとの共演ならば全曲オリジナルで行きたいと思いました。

次ページにインタビュー続く
・H ZETTRIOのアンサンブルで、よりユッコさんのかっこいいところが出せるように
・フォワード側をガッチリ担当してもらえるので後ろ側でバッチリ守りを固める
・H ZETTRIOさんがパワフルなので、それに負けないように私も演奏している
・サックスという楽器は本当に表現力が重要な楽器なんだと思います
・H ZETTRIOが感化されて、どんどん良いものになっていく過程が楽しい

CD Information

「LINK」ユッコ・ミラー feat. H ZETTRIO

【KICJ-875】￥3,500（税込）
キングレコード
［収録曲］Emotional、Dragon Funk、絶体絶命、危険なアリバイ、Scent of the Day、All Set （Funky）、Free Fall、Moments、Strong Point、日付変更線
［演奏］ユッコ・ミラー（As）、H ZETTRIO：H ZETT M（Pf,Key）、H ZETT NIRE （Bass）、H ZETT KOU （Ds）

●PROFILE ユッコ・ミラー
サックス奏者。自身のライブ活動のほかテレビや雑誌に露出するなど多方面で活躍中。ピンクヘアーがトレードマークの奇抜なルックスと、実力派としての卓越したサックス・プレイとのギャップが魅力である。三重県伊勢市出身。3歳でピアノを始め、高校入学後に吹奏楽部に入りアルトサックスを始める。在学中よりパリやウィーンなどでの海外演奏を経験し、また数々のコンテストでグランプリを受賞。プロデビューして以降、国内はもとより韓国やマレーシアでのジャズフェスに出演、またキャンディ・ダルファーの来日公演やグレン・ミラー・オーケストラのジャパン・ツアーにゲスト出演するなどし、国際的にも活躍の場を広げている。2016年にCDデビュー。以来ほぼ毎年コンスタントにアルバムをリリースし、演奏面だけでなくバラエティに富んだ作曲能力も高く評価されている。また世にも珍しい“サックスYouTuber”としても活躍中。チャンネル登録者数は約22万人（2024年11月現在）。なかでも人気の「『名探偵コナンメインテーマ』サックスで吹いてみた」動画は約1300万回再生されている
ホームページ https://www.yuccosax.com/
X（Twitter） https://twitter.com/yuccomiller
Instagram https://www.instagram.com/yucco_sax/
YouTube https://www.youtube.com/@Yucco-Miller

●PROFILE H ZETTRIO（エイチゼットリオ）
大人も子供も“笑って踊れる”をテーマに掲げるピアノトリオ・バンド。H ZETT M（ピアノ / 青鼻）のユーモラスでありながら“無重力奏法”とも形容される誰にも真似の出来ないテクニカルなピアノと、H ZETT NIRE（ベース / 赤鼻）、H ZETT KOU（ドラム / 銀鼻）が支えるキレのあるリズム・セクションを武器に、唯一無二のアンサンブルを響かせている。2014年に、スイスで開催される世界3大ジャズ・フェスティバルの一つ「モントルー・ジャズ・フェスティバル」へ出演したのをきっかけに活動を本格化させる。以来、国内外の大型音楽フェスに多数出演。2016年、リオデジャネイロ五輪閉会式での東京五輪への引継ぎ式において楽曲『Neo Japanesque』『Get Happy!』が使用され大きな話題となった。そのほか映画、テレビ番組、CM等に楽曲が多数起用されている。2019年からは毎月1曲ずつ新曲をリリースしており、2023年12月60作目となる『Dynamics』で「単一音楽ユニットによるデジタルシングル連続リリース月最多数」というギネス世界記録™を達成し、現在も継続中。2024年6月には9thアルバム「Dynamics」をリリースした。
ホームページ http://www.hzettrio.info
X（Twitter） https://twitter.com/H_ZETTRIO
Instagram https://www.instagram.com/hzettrio_official/
YouTube https://www.youtube.com/@HZETTCHANNEL

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