峰厚介 本邦最高峰のテナーマンが8年ぶりのリーダー作を新レーベルから発表!
50年を超えるキャリアを持つテナーサックス・プレイヤー峰厚介。ネイティヴ・サンの時代も含めて、常に日本のジャズ・フュージョン・シーンの表舞台で活躍してきた彼が、8年ぶりのリーダー作を完成させた。世代を超えて信頼関係を築くレギュラー・カルテットを率いての現在進行形の姿を覗かせる一枚だ。完成の手応えを巨匠が語ってくれた。
日本のジャズ・フュージョン界の第一線で活躍し続けるテナー巨人
十代後半からプロ活動を開始し、キャリアは優に50年を超える本邦ジャズ・シーンを代表するテナーサックス・プレイヤー峰厚介。ネイティヴ・サンの時代も含めて、常に日本のジャズ・フュージョン・シーンの表舞台で活躍してきた彼が、意外にも久々となる8年ぶりのリーダー作を完成させた。世代を超えて信頼関係を築くレギュラー・カルテットを率いての現在進行形の姿を覗かせる一枚だ。完成の手応えを巨匠が語ってくれた。
(文:熊谷美広/協力:Days of Delight、タワーレコード株式会社)
信頼を置く現在のレギュラー・カルテットでレコーディング
- ――
- ニュー・アルバム「Bamboo Grove」は久々のリーダー作になりますね。
- 峰
- “Days of Delight”という新しいレーベルができるということで、そのプロデューサーからアルバムを作らないかっていう話をいただきました。基本的に「好きにやってください」ということだったので、こっちとしては万々歳で(笑)、そのとおり好きにやらせていただきました。
- ――
- 現在のレギュラー・カルテットのメンバーで、全曲オリジナルというのも、峰さんの意向で?
- 峰
- そうです。今のカルテットでやる、ということが自分の中でも当たり前だったし、曲によってゲストを入れるというアイデアもあったんですけど、プロデューサーからも、全曲カルテットでやってって言われたので(笑)。オリジナル曲に関しても、普段のライブでもほとんど自分の曲なんで、いつものライブをやっている感覚で録りたかったんです。曲も、普段のライブでやっている曲の中から選びました。
プロフィール
峰 厚介(みね こうすけ)
1944年2月6日東京都文京区生まれ。少年合唱団を経て、中学校のブラス・バンド部に入ってクラリネットを始める。その後、東邦音楽大学付属高等学校クラリネット科に入学し、17歳頃からクラリネットでバンドのアルバイトを始め、この頃からアルト・サックスも吹き始める。18歳で加藤久鎮のグループに参加。1969年に菊地雅章のグループに加入し、解散する1973年まで在籍。1970年には初リーダーアルバム「MINE」をリリース。その後、渡米してニューヨークに2年間在住。帰国後は自己のグループで活動する一方、1978年に本田竹曠らとネイティヴ・サンを結成してフュージョン・シーンのトップ・グループとなる。以後も自己のグループ“峰クインテット”をはじめとして、Four Sounds、J.J.SPRITSなどといったユニットでも活躍。2008年には新たに“峰カルテット”を結成。今回リリースする「Bamboo Grove」が約8年ぶりのリーダー作になる。
CD Information
「BambooGrove」 峰厚介
【DOD-002】¥2,500(税抜)
[収録曲]Bamboo Grove、凍星(Iteboshi)、Rias Coast、21、Late Late Show、水蒸気(Suijouki)〜Short Fuse、Head Water
[演奏] 峰 厚介(Ts、Ss)、清水絵理子(Pf)、須川崇志(B)、竹村一哲(Ds)
同時発売! 峰厚介1974年作『Recollection』も収録したコンピレーション盤が登場!!
「Days of Delight Compilation Album-躍動-」
【PROZ-4021】¥2,500(税抜)
[収録曲] Minors Only(本田竹曠)、Recollection(峰厚介)、驟雨(菊地雅章)、Vichakani(渡辺貞夫)、In The Darkness(日野皓正)
次ページにインタビュー続く
・ライブと同じような環境で録ったバラエティ豊かな楽曲
・プロデューサーのリクエストで久々にソプラノもプレイ
・40年近く愛用するNYで手に入れたマークⅥの6万番台
・日本で取り扱いがなくなった今も使い続けるRegal Queen
・植松孝夫から質札を渡されて譲り受けたソプラノサックス
峰厚介
Kosuke Mine
1944年2月6日東京都文京区生まれ。少年合唱団を経て、中学校のブラス・バンド部に入ってクラリネットを始める。その後、東邦音楽大学付属高等学校クラリネット科に入学し、17歳頃からクラリネットでバンドのアルバイトを始め、この頃からアルト・サックスも吹き始める。18歳で加藤久鎮のグループに参加。1969年に菊地雅章のグループに加入し、解散する1973年まで在籍。1970年には初リーダーアルバム「MINE」をリリース。その後、渡米してニューヨークに2年間在住。帰国後は自己のグループで活動する一方、1978年に本田竹曠らとネイティヴ・サンを結成してフュージョン・シーンのトップ・グループとなる。以後も自己のグループ“峰クインテット”をはじめとして、Four Sounds、J.J.SPRITSなどといったユニットでも活躍。2008年には新たに“峰カルテット”を結成。今回リリースする「Bamboo Grove」が約8年ぶりのリーダー作になる。