HIBI★Chazz-K　スポーツにまつわる名曲をサックス・アンサンブルで大胆にハッピー・カバー！

「世界へ“音楽の架け橋”をつくる工事作業員」というバンド・コンセプトを掲げ、 2004年に結成されたサックス・アンサンブルHIBI★Chazz-K。2014年にリリースしたメジャーデビュー・アルバム「ハッピー・サックス・ヒット・エクスプレス」は同年のレコード大賞企画賞も受賞。その後も精力的に活動を続けてきた彼らが、メジャー第3弾「VIVA! SPORTS!!」を発表した。オリンピックをはじめ各スポーツの名場面を彩った名曲を題材にしたタイムリーな注目作だ!（文：櫻井隆章／協力：株式会社ポニーキャニオン）

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オリジナルのイメージを崩さないことに苦心したアレンジ

恐らく世界でも唯一な存在であるサックス・カルテット＋ドラムという編成のグループ、HIBI★Chazz-K（ヒビチャズケ）。2014年のアルバム「ハッピー・サックス・ヒット・エクスプレス」が、見事にレコード大賞の企画賞を受賞し、一気に存在感を高めた彼らだが、最新作もさらなる注目を浴びるであろうことは想像に難くない。「VIVA! SPORTS!!」と名付けられたアルバムは、そのタイトル通りスポーツに関連した楽曲を取り上げ、リーダーのひび則彦がアレンジを施した作品だ。実に楽しく、かつ絶妙なアンサンブルが楽しめる、非常に優れた内容となっている。リーダーのひび則彦に話を聞いた。

「まずは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前にして、スポーツは盛り上がるだろうなと思いまして。誰にでも、スポーツにまつわる曲には想いもあるだろうと思いましたし、時代を超えて愛されている曲も一杯ありますので、それを題材にしてみたいな、と」

常に謙虚で丁寧な、ひび。一つひとつ、言葉を選びながら答えてくれる姿勢には、頭が下がる。

「どの曲にも思い入れがありますが、まずは『東京五輪音頭』から始めたいなと。どの曲にもオリジナルのイメージがありますから、曲のテンポを変えたりとか、イメージを崩すことはしたくなかったんです。例えばTHE SQUARE（現Ｔ-SQUARE）の『TRUTH』はＦ-1のテーマとしてお馴染みですが、あれもオリジナルのイメージを大事にしながら、僕たちなりのアンサンブルを聴かせるアレンジにしてみました。曲の中のサックスのソリは、幾つかのバージョンがあるオリジナルに出て来るソロをアレンジしたものです。サックスやＥＷＩでのソロもあるのですが、ギターでのソロなんて、サックスで吹くには無理っぽいこともありまして。アレンジもプレイも、結構苦労しましたね（笑）。ギターでのプレイをサックスで再現するってのは、楽器の性質上難しいことも多いんですよ（苦笑）」

 

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