サックス記事 第1回 ペンタトニックスケールの基本
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JAZZ ADLIB IN&OUT -THE SAX35号掲載-

第1回 ペンタトニックスケールの基本

LESSON

JAZZ ADLIB "IN & OUT"

THE SAX誌に連載中の「JAZZ ADLIB "IN & OUT"」。人気ジャズサックス奏者・大山日出男氏によるペンタトニック・スケールの講座だ。

アドリブに役立つ情報が満載の本講座をダイジェストでご紹介!

まず1回目はペンタトニックの基本形を学ぼう。

まずはペンタトニックとはどういうものか、説明をしていくことにしよう。
ペンタトニックとは日本語で「5音階」と訳される。
現代ではスケールはメイジャー・マイナーとも7つの音で構成されている(譜例1)が、この音階が成立する以前は、5音によるスケールが一般的だった。

譜例1

これは一つの音から完全5度上がることを繰り返してできるものだ。 例えばCの音を基準にすると譜例2のようになる。

譜例2

この音を1オクターブにまとめたものが譜例3であり、これが「Cメイジャー・ペンタトニック・スケール」と呼ばれるものだ。

譜例3

そしてこのスケールを並び替えると譜例4のようになり、 これを「Aマイナー7th・ペンタトニック・スケール」と呼ぶ。

譜例4

メイジャーでもマイナーでも理解しやすい方を用いれば良いが、ここではマイナーで統一して説明を進めていく。 尚、ペンタトニック・スケールで調性を判断することはできないため、開始音と終止音がスケールのトニック(主音)である必要はない。

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