![サックス記事 第1回 ペンタトニックスケールの基本](https://www.alsoj.net/userimages/t_magazine_sub1/17/inout_ic.jpg)
JAZZ ADLIB IN&OUT -THE SAX35号掲載-
第1回 ペンタトニックスケールの基本
まずはペンタトニックとはどういうものか、説明をしていくことにしよう。
ペンタトニックとは日本語で「5音階」と訳される。
現代ではスケールはメイジャー・マイナーとも7つの音で構成されている(譜例1)が、この音階が成立する以前は、5音によるスケールが一般的だった。
譜例1
![](../../../images/sx/article/InAndOut/InOut1-1.png)
![](../../../images/sx/article/InAndOut/InOut1-2.png)
これは一つの音から完全5度上がることを繰り返してできるものだ。 例えばCの音を基準にすると譜例2のようになる。
譜例2
![](../../../images/sx/article/InAndOut/InOut1-3.png)
この音を1オクターブにまとめたものが譜例3であり、これが「Cメイジャー・ペンタトニック・スケール」と呼ばれるものだ。
譜例3
![](../../../images/sx/article/InAndOut/InOut1-4.png)
そしてこのスケールを並び替えると譜例4のようになり、 これを「Aマイナー7th・ペンタトニック・スケール」と呼ぶ。
譜例4
![](../../../images/sx/article/InAndOut/InOut1-5.png)
メイジャーでもマイナーでも理解しやすい方を用いれば良いが、ここではマイナーで統一して説明を進めていく。 尚、ペンタトニック・スケールで調性を判断することはできないため、開始音と終止音がスケールのトニック(主音)である必要はない。