平野公崇がアルト&ソプラノでリーフレックを試す!
「これからの時代、リーフレックはサックス奏者が こだわるべきアクセサリーになる」と語るのは、クラシックサックス界はもとより即興からジャズまで幅広く活躍する超実力派奏者、平野公崇氏。特に印象深かったという素材をご紹介します!
管楽器の響きと音量を増幅させるアイテムとして、プロアマ問わず誰もが気になる存在となりつつある『リーフレック』。今回、クラシックサックス界はもとより即興からジャズまで幅広く活躍する超実力派奏者、平野公崇氏に試してもらった。
(取材協力:ノナカ・ミュージックハウス)
これからの時代、リーフレックはサックス奏者がこだわるべきアクセサリーになる
生徒や奏者が付けているのを見たことはあるが、実際に使うのは初めてという平野氏。 一通りの素材を試してみて、特に印象深かったという素材をご紹介しよう。
アルト:セルマー・スーパーアクション80シリーズII、マウスピースはバンドーレンAL4
ソプラノ:セルマー・シリーズIII(ネックはスターリングシルバー)、マウスピース:バンドーレンS15
−アルト編−
平野 面白いくらいに変わりますね。上手くなった気がする(笑)。この素材は少し抵抗が増して音がまとまります。息を入れた感覚に対して、若干押し返してくれる力がないと“響き”って作りにくいんですよ。それを叶えてくれるセッティングを見つけるのがなかなか大変なのですが、リーフレックなら付けるだけで実現してしまいますね。
平野 おぉ、これは良い。吹奏感が付けない状態とほとんど変わらないから、万人に好まれそうなタイプ。元の自然な音を活かしたまま、それでいて音がまとまりやすくなり、明るい響きを得られます。個人的にこの素材は大きいサイズのほうが好きですね。
−ソプラノ編−
平野 ナチュラルな音、素直な音がしますね。繊細で産(うぶ)な響きが助長されるので、これを付けてバロック音楽などを吹きたくなります。
平野 「ブラス」よりさらに“素”の音に近い。驚くのが、楽器の構造上真ん中の“ド”の音は響きが無いものなんだけど、かなり響きが出ている。これは明らかにリーフレックを付けたことによるものですね。
一度この感覚を味わうと、付けずにはいられなくなる
──試してみた印象はいかがでしたか?
平野 素晴らしいですね。素材によって傾向が違うのでその人の好みに合う合わないは当然あると思いますが、基本的にどれを使っても悪くなることはなく、前向きな効果を感じることができます。一度この感覚を知ってしまうと、付けていないのが物足りなくなってしまう、そんな中毒性があるかもしれないですね(笑)。曲によって素材を変えてみたり、その日のリードの状態に応じて使ってみるなど、さまざまな可能性を感じます。
──“響き”が増したことに驚かれていましたね。
平野 サックスという楽器は、キィを閉じたときの音域は楽器の多くが振動するので自然と響きがあるわけですが、反対にキィを開放したときの音域は響きが少なくなる。特にその部分の響きをリーフレックは補強してくれていると感じました。本来倍音が変わるオクターブキィの切り替えの“ド”と“レ”の部分が、ほとんど音色の差を感じることなく連結できました。これには思わず「素晴らしい」と唸ってしまいましたね。
──どのレベルの奏者にもおすすめできそうですか?
平野 そうですね。リーフレックの有無の差をあえてわかりやすく例えるなら、「そこそこのマウスピース」で吹いている音や感覚が「良いマウスピース」に変えたくらいの差があります。これまで生徒にはリード、マウスピース、リガチャーはこだわらなければいけないと言ってきましたが、これからの時代はそこにリーフレックも加わりそうですね。手軽に着せ替えがきくのもリーフレックならではの魅力。僕自身もシーンを限定せずに使うと思います。慣れていくことで、また新たな発見がありそうです。
プロフィール
平野 公崇(ひらの まさたか)
1東京藝術大学在学中、第7回日本管打楽器コンクールで第1位。卒業後、パリ国立高等音楽院に入学、サクソフォン科、室内楽科、即興演奏科を最優秀の成績で卒業。在学中にJ=Mロンデックス国際コンクールを制して日本人サクソフォニスト初の国際コンクール優勝者となる。2000年、デビューアルバム「ミレニアム」発売。読響、新日フィル、大フィル、札響、広響等オーケストラとの共演多数。また、山下洋輔、塩谷哲、アキコ・グレースらジャズメンとの共演も多い。日本テレビ 「深夜の音楽会」委嘱作品「7つの絵~有元利夫に捧ぐ」では作曲家としても高い評価を受け、現在番組のオープニングテーマ曲として使われている。東京藝術大学、エリザベト音楽大学、東邦音楽大学、洗足学園音楽大学非常勤講師。フランスのアカデミー・ハバネラ講師。
リーフレック 全国楽器店にて販売中。アルソオンラインでも好評発売中!
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33mm>> 9K Rose / 14K Rose / 14K Yellow / 24K Yellow
41mm>> 9K Rose / 14K Rose / 14K Yellow / 24K Yellow
• ヴィンテージ-vintage- >>33mm / 41mm
• レッドブラス-Red Brass- >>33mm / 41mm
• シルバープレート-Silver Plated- >>33mm / 41mm
• ソリッドシルバー –Solid Silver- >>33mm / 41mm
• ゴールドプレート-Gold Plated- >>33mm / 41mm
• レッドブラス+ゴールドプレート -Red Brass + GP- >>33mm / 41mm
ゴムバンド–band-
• ブラック>>45mm / 55mm / 70mm / 85mm
• シルバー>>45mm / 55mm / 70mm / 85mm
• ゴールド>>45mm / 55mm / 70mm / 85mm
平野公崇
Masataka Hirano
東京藝術大学在学中、第7回日本管打楽器コンクールで第1位。卒業後、パリ国立高等音楽院に入学、サクソフォン科、室内楽科、即興演奏科を最優秀の成績で卒業。在学中にJ=Mロンデックス国際コンクールを制して日本人サクソフォニスト初の国際コンクール優勝者となる。2000年、デビューアルバム「ミレニアム」発売。読響、新日フィル、大フィル、札響、広響等オーケストラとの共演多数。また、山下洋輔、塩谷哲、アキコ・グレースらジャズメンとの共演も多い。日本テレビ 「深夜の音楽会」委嘱作品「7つの絵~有元利夫に捧ぐ」では作曲家としても高い評価を受け、現在番組のオープニングテーマ曲として使われている。東京藝術大学、エリザベト音楽大学、東邦音楽大学、洗足学園音楽大学非常勤講師。フランスのアカデミー・ハバネラ講師。