THE SAX vol.94 Special
特集 はじめよう憧れのサックス! 楽器紹介編
これからサックスをはじめる、またはサックスを再開する方に向けて、まずは、楽器本体やマウスピース、リードなどをご紹介しよう。ただし楽器本体について、今回は入門用として求めやすい価格帯のもの中心ではなく、「どんな曲や演奏のシーンでサックスを吹くか」といった観点から、タイプ別にサックスをカテゴライズしてみた。
この春、吹奏楽部に入部予定!あこがれのサックス担当になりたい人。大好きなあの曲をサックスでマスターしたくて音楽教室に通う決意をしたお父さん、お母さん。学生時代に吹いていたサックスを押し入れから引っ張りだし、趣味としてサックスを愉しみたい人…など、サックスをはじめるきっかけや目標とするところは様々だろう。
そこで、これからサックスをはじめる、またはサックスを再開する方に向けて、まずは、楽器本体やマウスピース、リードなどをご紹介しよう。ただし楽器本体について、今回は入門用として求めやすい価格帯のもの中心ではなく、「どんな曲や演奏のシーンでサックスを吹くか」といった観点から、タイプ別にサックスをカテゴライズしてみた。なお、各楽器がどのタイプに当てはまるか?
また、メーカー担当者が語る各楽器の特徴については本誌をチェックしていただき、自分のニーズにあったサックスをみつける際の参考にしてみてはいかがだろう。
タイプ別でカテゴライズ
タイプ①:お手頃価格だけど基本性能は高く、自身の腕前が結構なレヴェルに達しても物足りなさを感じさせずともに成長していけるような楽器。サックスの演奏も板につき方向性や好みの音色などが定まったときは、また新たな楽器を求めるのも良いかもしれない。そこまでの歩みをしっかりサポートしてくれる安定感、安心感のあるタイプ。
タイプ②:各ブランドのフラッグシップモデルともいえるハイスペックなタイプ。奏者の求める要求にあらゆる面で応えてくれるレンジの広さを持ち、プロ奏者も多く使用する。「どうせ買うなら最初から良いものを」ずっとサックスを吹き続けるという強い意思を持って取り組みたい方におススメ。初心者はもちろん、上級者になってもメンテナンスさえ怠らなければ一生使い続けることができるだろう。
タイプ③:ジャズ、スタジオ系奏者に人気のヴィンテージ・サックスのサウンドや機構などの個性、特徴を継承しつつ操作性や音程の向上が計られた、ヴィンテージ・サックスをモデルに現代のテイストを加え開発されたタイプ。
【楽器や楽器周辺パーツ:ジャンルやシーン別でカテゴライズ】
◇シーン&ジャンル①:吹奏楽・クラシックでの合奏やアンサンブルなどに
他の楽器と一緒に吹いたときに音色が混ざりやすく、音程も良い。音色や吹奏感、キィレイアウトなどに強い個性を持っているのではなく、すべてにおいてニュートラルでコントローラブルなタイプ。
◇シーン&ジャンル②:シーン、ジャンルを選ばない幅広い演奏に
クラシックからジャズまで様々なジャンルに対応した、個々奏者の求める音色にも応えられる懐の広いタイプ。各ジャンル向きマウスピースとのマッチングも選ばないが、楽器本来のポテンシャルを引き出すにはある程度の技量も必要なタイプ。
◇シーン&ジャンル③:エレクトリックな中でも埋もれないハードな演奏に
ジャズのビッグバンドやコンボはもちろん、ロック、R&B、フュージョンなどエレクトリック楽器との演奏でも埋もれないパワー感や独自の個性的音色を持ったタイプ。とはいえ奏者の個性も表現しやすく、吹奏楽のポップス曲などでも持ち味を発揮するだろう。
今回、紹介したのはこちら!(画像をクリックで拡大)
アルトサックス
テナーサックス
マウスピース <アルト>
マウスピース <テナー>
リード