イングランドの血が聴こえる 〜 弱冠20歳クラシック・サックスの新星が登場! ジェス・ギラム
弱冠20歳にしてすでに英国を代表する夏の風物詩『BBC Proms』に4回出演、このたびの日本での初公演でも、堂々と「ラストナイト」の幕開けで見事な演奏を披露した才媛ジェス・ギラム。現代イギリスを代表するサックス奏者、ジョン・ハールの薫陶を受けた彼女に、英国流サックス流儀を訊いてみた。
弱冠20歳にしてすでに英国を代表する夏の風物詩『BBC Proms』に4回出演、このたびの日本での初公演でも、堂々と「ラストナイト」の幕開けで見事な演奏を披露した才媛ジェス・ギラム。サックスの文化圏としてはドーバー海峡の向こうのフランスのほうが格段に古い歴史と伝統を誇っている。英国といえばビートルズ、そして吹奏楽に詳しい人なら金管バンドが音楽の分野では有名だが、サックスの世界にも「英国流」が着実に根付きつつあるようだ。現代イギリスを代表するサックス奏者、ジョン・ハールの薫陶を受けた彼女に、英国流サックス流儀を訊いてみた。
(インタビュー・文:埜田久三朗 / 協力:ユニバーサル クラシックス&ジャズ)
硬質で明るい響き。それが英国流サックスの魅力
(以下 ジェス)
プロフィール
JESS GILLAM(ジェス・ギラム)
2016年「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー」のファイナリストとなって以来、イギリスで最も注目される若手演奏家の一人。2018年には「BBC Proms」の華々しい最終夜「ラストナイト・オブ・ザ・プロムス」にて出演。サー・アンドリュー・デイヴィス率いるBBC交響楽団と共にミヨーの『スカラムーシュ』をソリストとして演奏した。2018年5月にデッカクラシックと録音の契約を交わし、英国レコード産業協会主催のクラシック・ブリット・アワード2018において受賞。現在は、ABRSMの奨学生として王立ノーザン音楽大学にてジョン・ハールに師事。
Information
「大和証券グループpresents BBC Proms JAPAN 2019 / Prom6 Last Night of the Proms」は、BS朝日で 2019年12月29日(日) 11 : 00 ~ 11 : 55 に放送予定
(放送時間などは変更の可能性があるので予めご了承ください)
CD Information
ユニバーサルミュージック【UCCD-1476】 ¥2,800(税別)
[収録曲]
01. ペトロ・イトゥラルデ:小さなチャルダッシュ
02. ケイト・ブッシュ:ディス・ウーマンズ・ワーク
03. マルチェロ:アダージョ(オーボエ協奏曲ニ短調から)
04. ミヨー:ブラジレイラ(組曲《スカラムーシュ》から)
05. ジョン・ウィリアムズ:クロージング・イン(《エスカペイド》から)
(映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』から)
06. マイケル・ナイマン:イフ(映画『アンネの日記』から)
07. ジョン・ハール:ラント!
08. デヴィッド・ボウイ:ホエア・アー・ウィー・ナウ?
09. クルト・ワイル:あんたなんか愛してないわ
10. ダウランド:流れよ、わが涙
11. ルディ・ヴィードフ:はかないワルツ
12. ショスタコーヴィチ:ワルツ第2番(《ジャズ組曲》より)
13. 伝承曲:黒い瞳
14. フランシス・レイ:映画『ある愛の詩』のテーマ
[演奏] ジェス・ギラム(Sax)、ミロシュ(Guit)、ゼイネプ・オズカ / ベン・ドーソン(Pf)、リチャード・バルコム / ジェシカ・コティス(Cond)、BBCコンサート・オーケストラ
次ページにインタビュー続く
・11歳からクラシック・サックスの道へ
・クラシック音楽が忘れた原初的なパワーを感じるデビュー作
ジェス・ギラム
Jess Gillam
2016年「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー」のファイナリストとなって以来、イギリスで最も注目される若手演奏家の一人。2018年には「BBC Proms」の華々しい最終夜「ラストナイト・オブ・ザ・プロムス」にて出演。サー・アンドリュー・デイヴィス率いるBBC交響楽団と共にミヨーの『スカラムーシュ』をソリストとして演奏した。2018年5月にデッカクラシックと録音の契約を交わし、英国レコード産業協会主催のクラシック・ブリット・アワード2018において受賞。現在は、ABRSMの奨学生として王立ノーザン音楽大学にてジョン・ハールに師事。