ミクスチャー~ジャンルレスな音世界を構築する 現代ジャズ・サックス界の俊英
2002年にセロニアス・モンク・コンペティションに入賞し注目を浴び、 2005年に自身のユニット“Twi-Life”を結成し本格的な活動を 開始したマーカス・ストリックランド。 現代のジャズ・サックス界をリードする俊英が “Twi-Life”を率いての日本公演を敢行。 そのタイミングで彼をキャッチし、インタビューが実現した。
今はメッセージ性のあるメロディにこだわっている
2002年にセロニアス・モンク・コンペティションに入賞し注目を浴び、 2005年に自身のユニット“Twi-Life”を結成し本格的な活動を 開始したマーカス・ストリックランド。 ビラルやファロア・モンチをフィーチャーした 2018年作「People Of The Sun」も話題となった。 そんな現代のジャズ・サックス界をリードする俊英が “Twi-Life”を率いての日本公演を敢行。 そのタイミングで彼をキャッチし、インタビューが実現した。 (インタビュー・文:櫻井隆章/協力:丸の内コットンクラブ)
だが、ストイックで強面(こわもて)のイメージのジャケットに映った表情や、アーティスト写真と違い、実際に会ってみると超・気さくでよく笑う人。さらに話し好きという、取材対象として最高の人なのであった。まずは、今回一緒に来日した自身のバンドについて訊いてみた。
次ページにインタビュー続く
・初めは友人の薦めで、もう10年くらいP.モーリアを使っている
・楽器を良く鳴らすということに注意するべきだ
マーカス・ストリックランド
Marcus Strickland
1979年、アメリカ・フロリダ州出身。2002年にセロニアス・モンク・コンペティションに入賞し、一躍注目を集めた。2005年に自身のバンド“Twi-Life”を結成し、さらに評価を高める。2016年に発表したアルバム「Nihil Novi」では、プロデューサーにミシェル・ンデゲオチェロを迎え、壮大なジャンル・レスな世界を構築。ゲストにロバート・グラスパーや、アメリカで活躍中の日本人アーティスト、BIG YUKIなどを迎えたことも話題となった。最新作は2018年リリースの「People Of The Sun」。