サックス記事プレイヤー＆ソングライターとしてさらに飛躍を遂げたテナー・ビューティー才恵加

THE SAX vol.101　Interview

プレイヤー＆ソングライターとしてさらに飛躍を遂げたテナー・ビューティー才恵加

2020-05-25

キュートで整った顔立ちとファッションモデルばりのスタイルを持ちながら、サックスの腕前とソングライトの能力もズバ抜けて高い。メジャーデビューとなった前作から2年半のインターバルで届けられた2nd作「pastel」では、さらに一段ステージを上げ、彼女のポテンシャルの高さを証明する仕上がりとなった。

キュートで整った顔立ちとファッションモデルばりのスタイルを持ちながら、サックスの腕前とソングライトの能力もズバ抜けて高い。そんな天から二物も三物も与えられたテナー女子が才恵加だ。メジャーデビューとなった前作から2年半のインターバルで届けられた2nd作「pastel」では、さらに一段ステージを上げ、彼女のポテンシャルの高さを証明する仕上がりとなった。
（文：熊谷美広／協力：ブルース・アレイ・ジャパン、株式会社ポニーキャニオン）

みんながイメージするサックスのアルバムを壊したかった

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「pastel」は2作目のフル・アルバムになりますが、テーマなどはあったのでしょうか?

才恵加

1作目の「pierce」の時は、イメージの世界で曲を作ることが多かったんですけど、今回は自分の経験した気持ちとか、伝えたい思いみたいなものを詰め込んだ曲を並べて、絵を描くような気持ちで音楽を描いていけたらいいなという思いを込めて「pastel」というタイトルにしました。

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サウンド面では、変化のようなものはあったのでしょうか?

才恵加

前作はバンド音源が中心だったんですけど、今回は打ち込みサウンドだったり、トランペットとの2管の曲があったり、歌ものがあったりと、いろいろと新しいことにも挑戦してみました。

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全曲オリジナル曲ですが、いろいろなタイプの曲が収録されていますね。

才恵加

みんながイメージするサックスの人のアルバム、みたいなものを壊せるようにしたいという気持ちもありました。だからいろいろな曲調があって、メロディ・ラインもいろいろな人が演奏していたりします。でも散らばった感じになってしまわないように、サウンド・プロデュースの上條頌さんとも話し合いながら、ストーリー性のあるアルバムにまとめられたかなって思います。

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サックスの代わりに、ヴォーカルが入っても成立しそうな曲も多い気がします。

才恵加

そうなんですよ。私は作曲する時に歌から作っているので、全曲歌ものでもいいなって思ったくらい（笑）。『DAYS.acc』という曲も、最初は歌を入れようかとも考えたんですけど、私が歌っているような気持ちで、メッセージが強く伝わって、みんなが何かを感じてくれたらいいなという思いで吹きました。

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参加メンバーは、どうやって決めていったのですか?

才恵加

頌さんの紹介がメインですけど、さらに参加ミュージシャンたちの紹介でどんどんと広がっていく感じでした。ルイス・バジェ(Tp)さんは、西野カナちゃんのツアーとかでずっとご一緒したりしていたので、ぜひ共演したいと思ってお願いしました。『Twilight』にはダーティー・ループスのベースのヘンリック・リンダーさんが参加してくれていて、ちょっとフュージョンっぽい印象が強いかもしれないんですけど、音色的にはあまりフュージョンっぽくしたくなかったので、面白いサウンド感になっていると思います。あと『One Last Time』に関しては、ぜひいつものバンドでやりたいなという気持ちがあったので、ライブ・バンドのメンバーでやってます。

次ページにインタビュー続く
・アルトよりもテナーの高音のほうがちょっとセクシーだなって感じる
・音がパワフルでバンドの中でも華やかな音が出せる愛器マークVII

CD Information

「pastel」
【PCCY-01990】￥2,500（税別）
ポニーキャニオン

［収録曲］
01.INFINITY 02.What’s Your Name? 03.PRETEND 04.Twilight 05.ADDICTION 06.Gradually 07.One Last Time 08.DAYS.acc 09.YOU

［演奏］才恵加(Ts,Ss,As)、ルイス・バジェ(Tp)、Penny-K/GAKUSHI(Key,Prog)、上條頌(Guit,Prog)、ヘンリック・リンダー/ドゥエイン・スミス(Bass)、坂東慧/オマリ・ウィリアムス、クレヴァーソン・シルヴァ(Ds)、片桐舞子(Vo) 他

登場するアーティスト

才恵加
Saeka

宮城県出身。小学校でクラリネットを始め、高校進学をきっかけにサックスを専攻。音楽専門学校卒業後、プロミュージシャンとして活動を開始し、テレビ番組にレギュラー出演したり、SCANDAL、ももいろクローバーZ、西野カナなどと共演。2014年にsae 名義でミニ・アルバム「＋LIFE」、2017年に初フル・アルバム「pierce」をリリース。またテレビ・アニメの挿入歌の作詞なども手がけている。

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