ECM第2弾を完成させた現代のテナー巨人 ジョー・ロヴァーノ
ECMレーベルより移籍第2弾となるリーダーアルバム「Garden of Expression」をリリース。COVID-19の世界的パンデミックが未だ終息の兆しを見せないなか、このアルバム、彼のサックス奏者としての人生、そして今後の活動について語ってもらった。
ECMレーベルより移籍第2弾となるリーダーアルバム「Garden of Expression」をリリースしたジョー・ロヴァーノ。COVID-19の世界的パンデミックが未だ終息の兆しを見せないなか、このアルバム、彼のサックス奏者としての人生、そして今後の活動について語ってもらった。去る1月にNY~東京間をオンライン会議ツールZoomで繋いだ、同じテナー奏者である三木俊雄氏によるインタビューをお届けしよう。
(インタビュー・文:三木俊雄(テナーサックス奏者)/取材協力:ユニバーサル ミュージック合同会社)
テナー奏者の父から薫陶を受けて同世代のジャズマンと切磋琢磨し成長
次ページにインタビュー続く
・ハーモニックなリズムのない状態で作り出す自由なトリオ音楽
・キースやオーネットに触発された手法で書き下ろされたオリジナル曲
CD information
Joe Lovano
【351-8721】オープンプライス
ECM Records/ユニバーサル ミュージック
[収録曲]
Chapel Song/Night Creatures/West of the Moon/Garden of Expression/Treasured Moments/Sacred Chant/Dream on That/Zen Like
[演奏]ジョー・ロヴァーノ(Ts)、マリリン・クリスペル(Pf)、カルメン・カスタルディ(Ds)
PROFILE
1951年オハイオ州クリーヴランド生まれ。父であるテナー奏者トニー・ロヴァーノの影響で、少年時代からテナーサックスを手にし、高校卒業後はバークリー音楽大学に進学。卒業後、エルヴィン・ジョーンズに認められ、76年にNYに進出。その後、ウディ・ハーマン・オーケストラ、メル・ルイス・ジャズ・オーケストラ、ポール・モチアン・グループなどで演奏し高い評価を得る。85年に初リーダー作「トーンズ・シェイプス・アンド・カラーズ」(ソウル・ノート)をレコーディング。89年にはジョン・スコフィールドのカルテットに参加し、これによりブルーノートと契約。以後、数々のリーダー作を発表し、2019年にはECMに移籍。現代テナーサックスの王者として君臨し続けている。