多田誠司が立ち上げた三頭バンド《トライアーキー》始動
本誌でもお馴染みの敏腕プレイヤー多田誠司が「対等な立場で音楽を追求し動かしていくトリオ」を標榜して結成した「Triarchy」が始動した。長年の知己ながらレギュラーバンドとしては活動していなかった菊池太光、楠井五月とのドラムレスによるトリオ編成という興味深い顔合わせ。早速リリースされた1stアルバム「TriarchyI」について話を訊いた。
(インタビュー・文:三村慎司)
前作での“やり切った感”とコロナ禍により5年ぶりとなった録音
20歳でサックスを始め、ジャズ研の先輩からチャーリー・パーカーを聴けって言われたんですけど、田舎のレコード店には置いてなくてね。当時大人気だったリッチー・コールはたくさん聴きましたよ。もちろん、サダオさんはアルバムを遡って聴いて、さんざんコピーしました。
それからソニー・スティット。大学4年の時に岡山のライブハウス「バード」のマスターに薦められて聴き始めたらハマってしまい。それからはスティット一色になりました。
次ページにインタビュー続く
・曲やアイデアを持ち寄り練って 3人でしか出せないサウンドを目指す
・“うたう”ことに関しては フィル・ウッズと土岐英史から多くを学ぶ
多田誠司 Triarchy
【STLR-027】¥3,300(税込) Studio TLive Records
[演奏]Triarchy:多田誠司(Sax,Fl)、菊池太光(Pf)、楠井五月(Bass)/小松伸之(Ds)
[収録曲] 01.Taddy’s Bright /02.Don’t Cry Over Spilt Milk /03.In The Gray Dawn /04.Lily On The Hill /05.Waltz Ambulance /06.A House Is Not A Home /07.Lennie’s Pennies /08.T&T /09.Riverside Memories /10.Who Cares
12月4日(月) 目黒ブルース アレイ ジャパン/12月12日(火) 入谷Four & More
■2024年
1月10日(水) 学芸大学珈琲美学/1月18日(木) 浜松ハァーミットドルフィン/1月19日(金) 大阪ロイヤルホース/1月20日(土) 岡山バード/1月21日(日) 広島ラッシュライフ/1月23日(火) 鹿児島明日の地図/1月24日(水) 博多New Combo/1月26日(金) 久留米Black wave/1月27日(土) 波佐見Doug/1月28日(日) 熊本Smile/2月1日(木) 京都ボンズロザリー/2月2(日金) 倉敷アヴェニュウ/2月3日(土) 高松そーナイス/2月4日(日) 徳島SWING/2月5日(月) 松山モンク/2月7日(水) 和歌山テイクファイブ/2月8日(木) 名古屋ラブリー/2月10日(土) 大垣ガヤ
●PROFILE
多田誠司(Seiji Tada)Alto Sax. Soprano Sax. & Flute
1960年、香川県高松市生まれ。岡山大学入学と同時にJAZZ研究会に入部。20才の時Alto Saxに転向する。大学卒業後、就職のため地元の高松に戻り、セミプロの立場で中四国・京阪神のライブハウス活動。しかしJAZZへの情熱を捨て切れず1988年上京。都内ライブハウスで活動を開始する。以後、日本ジャズ維新ジャム、大⻄順子グループ、日野元彦グループ、日野皓正グループの一員として活動し高い評価を得る。一方で1997年6月、待望の初リーダー作「THE GIG」を皮切りに自己のアルバムも13枚リリースしている。現在リーダーバンドとして「Triarchy」を率いる他、「TEAM TUCKS」「田口理恵Special Sextet」 井上智(Guit)とのデュオ、松本茜(Pf)とのデュオなど、多方面で活動中。また、教育活動にも力を入れており精力的にアマチュアミュージシャンたちの指導を行なっている。洗足音楽大学、オルタードミュージックスクール、飯田ジャズスクール、Da Capoで講師として教鞭をとる。