デビュー40周年を迎えた本邦サックス界のレジェンドが記念公演を開催!
日本が世界に誇るクラシック・サクソフォン・プレイヤー須川展也。サクソフォンの可能性を絶え間なく追求し続け、国内外のクラシック・サックス界において大きな功績を果たしてきたことは、いまさら紹介するまでもないだろう。そんなレジェンドが間もなくデビュー40周年を迎える。3月と5月には異なるプログラムで記念のコンサートが開催されることが決定。それに向けての意気込みを聞かせてもらった。
(インタビュー・文:中野 明/取材協力:東京藝術大学)
40年で一番何かが動いたと感じたのは『ファジィバード・ソナタ』の出版
次ページにインタビュー続く
・浜松と東京それぞれで 特徴的なプログラムの40周年コンサート
・背伸びの必要なスーパーテクニカルな曲は 若いうちにやっておくほうがいい
[日程] 5月11日(土)14時開演
[会場] 文京シビックホール 大ホール
[曲目] 第1部 共演:小柳美奈子(Pf)[F.サイ:組曲〜アルトサクソフォンとピアノのための Op.55]/第2部 共演:渡辺香津美(Guit)、井上陽介(Bass)[B.バカラック:アルフィー]渡辺香津美[遠州燕がえし、Passy Home 他]/第3部 共演:山下一史(指揮)、スペシャル・サックス・アンサンブル[加藤昌則:マドリード・インスピレーション][G.ガーシュウィン(長生淳編曲):ラプソディ・イン・ブルー]
[日程]3月31日(日)15時開演
[会場]アクトシティ浜松 大ホール
[曲目]<須川展也&小柳美奈子>F.ロウ/石川亮太編曲[踊り明かそう~マイ・フェア・レディより~]、伊藤康英[ツヴァイザムカイトⅠ]
<トルヴェール・クヮルテット>J.S.バッハ[G線上のアリア]、長生淳[彗星~トルヴェールの惑星より~]、J.シュトラウス1世・2世/石川亮太編曲 [ストライク・アップ・ザ・シュトラウス]
<須川展也指揮 ヤマハ吹奏楽団>A.メンケン/三浦秀秋編曲[「アラジン」シンフォニック・メドレー]、真島俊夫[シーガル]、M.エレビー[シナモン・コンチェルト]
<トルヴェール・クヮルテット&ヤマハ吹奏楽団>石川亮太[日本民謡による狂詩曲]
●PROFILE
須川展也(Nobuya Sugawa)
日本が世界に誇るクラシカル・サクソフォン奏者。長きにわたり、現代の名だたる作曲家への委嘱を継続。国際的に広まっている楽曲が多くあり、クラシカル・サクソフォンの領域への貢献は計り知れない。国内外の著名オーケストラと多数共演。ウィーンのムジークフェラインをはじめ30ヶ国以上で公演やマスタークラスを行なう。東京藝術大学卒業。第51回日本音楽コンクール、第1回日本管打楽器コンクール最高位受賞。02年NHK連続テレビ小説「さくら」テーマ曲演奏。最新CDは自身初の無伴奏作品となる「バッハ・シークェンス」(令和2年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞受賞)。89〜10年まで東京佼成ウインドオーケストラ・コンサートマスター、07〜20年までヤマハ吹奏楽団常任指揮者を務める。トルヴェール・クヮルテットのメンバー。東京藝術大学招聘教授、京都市立芸術大学客員教授。