サックス記事 本邦No.1正統派サクソフォン・カルテットが結成20周年記念特別演奏会を開催!
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THE SAX vol.117 Interview

本邦No.1正統派サクソフォン・カルテットが結成20周年記念特別演奏会を開催!

ARTIST

日本を代表するサクソフォン・カルテットのひとつとして絶えず最前線で走り続けてきたカルテット・スピリタスが今年で結成20周年を迎えた。
8月に記念コンサートを開催し、ゲストにはフランスが誇る世界的サクソフォニストのジャン=イヴ・フルモーが登場。 スピリタスとフルモーの念願の共演が叶う。彼らも私たちも待ちきれない記念コンサートを前に、スピリタスの歩んできた20年について語ってもらった。
(インタビュー・文:滝口睦美/取材協力:管楽器専門店ダク)

出会いの最初は「波多江先生」と呼んでいた関係性

カルテット・スピリタスが結成された経緯を教えてください。
松原孝政
僕と松井が同じ中村均一先生の門下で、カルテットをやってみようと2人で話していたのがきっかけです。そして浜松国際管楽器アカデミーで波多江さんと出会ったんです。そこで声をかけました。そのあと藝大の大学院に入りたての東くんに……。
波多江史朗
藝大の新卒業生紹介コンサートを聴きにいったんだよね。そこで「この人がいいね!」って。
東涼太
クレストンのコンチェルトをやってましたね。
波多江
浜松で2人と出会ったとき、僕は留学中でジャン=イヴ・フルモー先生の生徒だったので、先生の通訳として参加してたんです。
松原
だから最初僕らは「波多江先生」って呼んでたんですよ(笑)。
スピリタスという名前の由来は?
僕は最後に誘われたので、名前が決まったその場にはいなかったんですよね。
松原
最初はミラージュという名前で活動していました。ある仕事の帰りに行ったお店がスピリタスっていうお酒をバンバン出してきて(笑)、みんなで飲んでたんです。「そんなにスピリタス飲めるんだったら名前スピリタスにしちゃえばいいじゃん」って言われて。たしかにミラージュって弱いな、これから東も入ってくるし、と思ってスピリタスに変えました。
「精神」という意味にもかかってるんですよね。
波多江
スピリット、スピリチュアル的なね。

次ページにインタビュー続く
・結成するきっかけになったプレイヤーをゲストに招く

CONCERT information
 
カルテット・スピリタス 結成20周年記念特別演奏会
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[日程] 8月14日(水)開場18:30/開演19:00
[会場] 浜離宮朝日ホール(東京)
[演奏] 松原孝政(Ss)、波多江史朗(As)、松井宏幸(Ts)、東 涼太(Bs)/ゲスト:ジャン=イヴ・フルモー(Sax)
[曲目] A.グラズノフ:サクソフォン四重奏曲 Op.109/C.パスカル:アルトサクソフォンとピアノのためのソナチネ/P.モーリス:プロヴァンスの風景/A.ベルノー:サクソフォン四重奏曲
[チケット] 一般席:4,500円/高校生以下:3,500円/当日 500円増し ※未就学児入場不可
[問合せ] 日本アーティストチケットセンター
TEL.03-5305-4545
 

●PROFILE
カルテット・スピリタス Quartet SPIRITUS
「新しいエスプリ(ラテン語でSPIRITUS)を持つサクソフォン・カルテット」として、2003年の結成以来、フランスの正統派マスターピースにこだわり続けた演奏スタイルが高く評価される。同時にロマン派以前のクラシック音楽、現代曲、ポップス、ジャズなど幅広いレパートリーを持ちメンバー各々がソロ、オーケストラ、室内楽など様々に活躍するプロフェッショナルな演奏家のグループである。2006年より一般財団法人「地域創造」登録アーティストとして「公共ホール音楽活性化事業」に参加し、アイデアあふれる演奏と親しみやすいトークで、子どもからお年寄りまで全国各地の人々に音楽の楽しさを届けている。2014年、モスクワにて「国立モスクワ合唱団」との共演を成功させる。NHK「クラシック倶楽部」、FM「名曲リサイタル」等にも取り上げられメディアからも注目されている。これまでに5枚のアルバムをリリース。サクソフォンのフレンチマスターピースのみを収録した2014年リリース「THE QUARTET」と最新作2019年「THE QUARTETⅡ」は「レコード芸術」誌で2作品連続の特選盤を獲得する快挙を達成。

 

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