最新ソロ作に続いてDIMENSIONのニューアルバムでも新たな境地に到達!
今年3月に4thソロ作「NEO」をリリースしたばかりの我らがサックス・ヒーロー勝田一樹。なんと嬉しいことに、そこから4か月余りで今度はディメンションのニューアルバムが届けられた。ソロ作では画期的な新生面を切り開いたが、本邦フュージョン・シーンの象徴でもあるグループの新作は王道の安定感と新境地を両立させた威風堂々の仕上がりとなった。早速アルバム完成の手応えを勝田本人に語ってもらった。
インタビュー・文:山本美芽
取材協力:株式会社B ZONE
ディメンションらしさとは何ぞやということを自問自答しながら制作
次ページにインタビュー続く
・鳴らすのにトルクが要るが、鳴りだすとスーパーカー並みのスピード感
・増崎さんのロックなギターと僕のジャジーなサックスの掛け合いも
・日課練習は何をやるというより、常に新鮮な気持ちで取り組むことが重要
DIMENSION
【ZACL-9140】¥3,300(税込) B ZONE
[演奏]ディメンション:勝田一樹(As)、増崎孝司(Guit)、則竹裕之/川口千里/山本真央樹/坂東慧(Ds)、須藤満/田中晋吾/二家本亮介(Bass)、友田ジュン/安部潤(Key,Prog)
[曲目]Freedom X、Sci-Fi、Soullimits、Signal、The New Wonders、Time Code、Silver Shadow、2 in 5、Familiar With、Jam69
9/16(月祝)札幌キューブガーデン
9/29(日) 福岡Gate’s7
●PROFILE
DIMENSION(ディメンション)
日本を代表するインストゥルメンタルグループ。1992年6月24日、ミニアルバム「Le Mans」でデビュー。これまでに1枚のミニアルバム、34枚のオリジナルアルバム、3枚のライブDVDをリリース。それぞれの作品の音楽的評価は高く、日本のインストゥルメンタルシーンを切りひらき、数多くのフォロワーを生み出し続けている。ライブ活動もその高い演奏能力を存分に披露し、ジャンルを限定しないクラブ等におけるパフォーマンスや、国内外のフェスティバル・イベントにも積極的に参加(韓国SEOUL JAZZ FESTIVALや東京JAZZ、代々木第一体育館でのCROSS OVER JAPAN等)。国内のアーティストだけでなく海外アーティストとも多数共演をしている。2008年には韓国で初のワンマンライブを開催し大成功を収めた。近年はDIMENSIONの活動としてはもちろん、個々のスタジオミュージシャンやプロデューサーとしての活動も、各方面から注目を浴びている。
勝田一樹(かつた かずき)
1966年9月3日生まれ 神奈川県出身。その奏でる音色は一聴して分かるように唯一無二の存在感を放ち、彼から影響を受けたサックス・プレイヤーは後を絶たない。アルトサックス奏者として、アンサンブルの中に溶け込む力強さと優しさを調和させたそのスタイルに加え、様々なアーティストでのレコーディングにおいてはブラスセクションのアレンジ力も高い評価を得ている。ソロ活動としては勝田自身プロデュースによる「JAFROSAX」名義でアルバムを4枚リリース。国内外および多ジャンルにまたがり大好評を得る。2014年には待望の初ソロアルバム「Kazuki Katsuta」をリリース。このアルバムはAMAZONジャズチャート、iTunesジャズチャート、オリコン ジャズチャート日本人アーティストのすべてで1位を獲得した。2024年3月には4枚目のソロアルバム「NEO」をリリースするなどソロ活動も精力的に行なっている。近年はカシオペアのギタリスト野呂一生との『J-FUSION BLUE NOTE TOKYO SPECIAL』というイベントを行うなど、様々なアーティストとの交流を図っている。