サックス記事 才色兼備のテナー女子が初セルフ・プロデュースで挑んだ飛躍作
  サックス記事 才色兼備のテナー女子が初セルフ・プロデュースで挑んだ飛躍作
[1ページ目│記事トップ
THE SAX vol.118 Interview

才色兼備のテナー女子が初セルフ・プロデュースで挑んだ飛躍作

ARTIST

麗しいヴィジュアルと確かな演奏技術に加えて、高い作曲能力も兼ね備える多才なサックス・ビューティー才恵加(saeka)。そんな彼女が4年ぶりの新作では初めてセルフ・プロデュースにも挑んだ。「NEW CITY」と名づけられたニューアルバムは、まさに彼女が新たなステージに立ったことを実感できる仕上がりだ。これまでの明るくポップなイメージに加えて、アダルトでグルーヴィーな魅力も湛えた飛躍の一枚だ!

インタビュー・文:金澤寿和
取材協力:株式会社ポニーキャニオン

イメージが湧いてくるまま、歌モノを書くみたいに曲を作る

コロナもあって4年ぶりのアルバムになりましたが、どんな時間でしたか?
才恵加
気持ちはずっとアルバム制作に向かっていました。もともと曲作りが好きで、制作に関係なく曲を書きたいタイプなんです。だから時間がたっぷりある中で、バリエーションのある多彩な曲が書けました。日々自分が感じていることとか、こういう曲を作ってみようかとか、自分の気持ちに自然に向き合えた4年間でした。
ソングライターであることを強く打ち出していますよね?
才恵加
ハイ。テナーサックスで演奏することはあまり考えず、イメージが湧いてくるまま、歌モノを書くみたいに曲を作っています。洋楽やシティポップも好きなので、それを聴いているとインスピレーションが湧いてきます。あるいは散歩中とか料理している時とかに、突然閃いて、その場でボイスメモに入れたり。楽器を持つと、どうしても練習モードになってしまうんです。
この3作目でアダルトなイメージになりました。
才恵加
作風を変えた意識はないのですが、今回はより音楽的に、バンドメンバーと一緒に音楽している感を出すコンセプトで作りました。だから私もメンバーも、いつになくソロが多くなって。ライブ感を出そうという意識がありました。
初のセルフ・プロデュースですよね。
才恵加
そうなんです。だからやってみたかったことをふんだんに詰め込みました。ライブで演っている曲が多いので、そこは自分でアレンジし、共同アレンジャーに入っていただいた曲はさらにそこから変化を加えて。

次ページにインタビュー続く
・それがアルバム全体のポジティブさを象徴するタイトル曲

CD information
 
「NEW CITY」
才恵加(saeka)

【PCCA-06310】¥3,000(税込) ポニーキャニオン
[演奏] 才恵加(Ts,Ss)、坂東慧(Ds)、川崎哲平/滝元堅志(Bass)、有賀教平/藤山周(Guit)、Kaz Kato/佐藤雄大/Penny-K/Osamu Fukuzawa/MANABOON(Key)、鹿討奏(Tb)
[収録曲] CALL ME/unclear/MISTY BLUE/SUMMER PARTY/NEW CITY/Little Bird/I’m Fine/真夜中のドア~stay with me/MUSIC/Precious
 
 

●PROFILE
才恵加(saeka)
テナーサックス奏者/作曲 2017年、オリジナル曲を中心に、L.A.でレコーディングを行なった「pierce」でメジャーデビュー。2020年、2枚目となる全てオリジナル曲を収録したアルバム「pastel」では、オリコンランキングにチャートイン。Amazon J-JAZZ部門ではベストセラー1位を獲得。実力と美貌を兼ね備えたサックス・ソングライターとして、海外からも注目されている。

 

[CLUB MEMBER ACCESS]

この記事の続きはCLUB会員限定です。
メンバーの方はログインしてください。
有料会員になるとすべてお読みいただけます。

1   |   2      次へ>      
サックス