[1ページ目│記事トップ]
実力派プレイヤーが揃った夢の4世代バンド「4GENEXYZ」が遂に1stアルバムをリリース!
フロントマン:かわ島崇文に訊く!
[この記事の目次]
Jフュージョンを牽引してきた則竹裕之(Ds)と須藤満(Bass)が中心となり、30代から60代までの幅広い世代の実力派プレイヤーで構成された今注目のバンド「4GENEXYZ」が1stアルバムをリリース。
そのフロントの一翼を担うのが、日本を代表するスムースジャズ・プレイヤーのかわ島崇文だ。歌心溢れるグルーヴィな演奏とは裏腹に、裏方を好む職人肌な一面、そして隠れた楽曲制作の才を垣間見せた彼に、4GENEXYZの魅力を訊いた。
取材協力:ELEC RECORDS airgroove labels
XYZ世代がひとつになった多様性バンド
―
「4GENEXYZ」として新譜をリリースされましたが、バンド結成のきっかけは?
かわ島
もともとは2年ほど前に、則竹さんと須藤さんのコンビ結成35周年記念のセッションに誘っていただいて一緒に演奏したことがきっかけです。そのときに藤井空くん(Tp)と友田ジュンくん(Pf)とは初めて一緒に演奏しました。演奏後もみんな楽屋で盛り上がって、「これ定期的にやりたいね」ってなって。それで2ヶ月に1回くらいのペースで集まってセッションをする……という感じで始まりました。
―
30代〜60代というメンバーの幅の広さが特徴的ですが、「4GNEXYZ」は、かわ島さんが名付けたとか?
かわ島
最初は4世代という意味で「Four Generations」でしたが、検索の被りを避けて、それであればちょうどX世代、Y世代、Z世代に分かれているので「4GENEXYZ(フォージェネシズ)」にしては?と提案したところ奇跡的に採用されました(笑)。
―
なるほどうまいですね!(笑)今回の新譜ではかわ島さん、藤井さん、友田さんというYZ世代のオリジナルが中心というのも特徴ですね。
かわ島
それぞれが自由に曲を作ったので、いろいろな音楽性が詰まった1枚になりましたね。空くんはニューヨークフュージョン的なサウンドで、それに対して僕はLAサウンドのスタイル。友田くんはジャズのニュースタンダード的な立ち位置だったりと、全然違うスタイルが1枚のアルバムになるってかなり珍しいんじゃないかなと思います。
―
かわ島さん作の1曲目『What you may call it』はアーバンなピアノサウンドが印象的な曲ですが、これはどういったイメージで作りましたか?
かわ島
ブライアン・カルバートソンのような、メロウなピアノの旋律が効いたダンサブルなスムースジャズにしたくて作りました。普通だったら、トランペットとサックスがいれば最初から2管で出したいところを鍵盤から始まる作りにしたかった。
―
『Ain’t no den』ではEWIを演奏されてますがトランペットとの組み合わせも珍しいですね。
かわ島
「EWIとトランペットって合うの?」と思われそうですが、EWIを立たせずトランペットに合わせるバランスで吹くと絶対に合う!と思っていました。その上で「フォープレイ」のように、ワンフレーズに対してみんなが重なっていける曲にしたかったんです。曲名通り「江ノ電(神奈川の海岸線に併走する電車)」が、鎌倉駅を出発して、トンネルをくぐって細い住宅街を抜けると、由比ヶ浜の海が目の前に広がる─ ─っていうイメージで作っています。ライブで演奏すると、エンディングに向かってみんなが盛り上がってドライブしていくので、途中で特急に乗り換えた感が出ますが(笑)。
次ページにインタビュー続く
・シンプルなメロディの良さを活かす曲づくり
・制限がない自由度の高さが、最大の魅力
CD information
「Sky, River and Friends on the Earth」
4GENEXYZ
かわ島崇文(Ts,EWI)
藤井 空(Tp,Flh)
友田ジュン(Pf,Key)
須藤 満(Bass)
則竹裕之(Ds)
【YZAG-1122】¥3,000(税込)
ELEC RECORDS airgroove labels
[収録曲]What you may call it/Rich light green/ Daybreak/Fuwaku/The Box Road/珈琲を淹れながら/We were 4 Gens/ Landscape/Via Cosseria/Ain’t no dens
4GENEXYZ
かわ島崇文(Ts,EWI)
藤井 空(Tp,Flh)
友田ジュン(Pf,Key)
須藤 満(Bass)
則竹裕之(Ds)
【YZAG-1122】¥3,000(税込)
ELEC RECORDS airgroove labels
[収録曲]What you may call it/Rich light green/ Daybreak/Fuwaku/The Box Road/珈琲を淹れながら/We were 4 Gens/ Landscape/Via Cosseria/Ain’t no dens
LIVE information
「Sky, River and Friends on the Earth」
リリースツアー 2024〜25
2025年
1月22日(水) 博多 Gate’s7
1月23日(木) 熊本 CIB
1月24日(金) 大分 BRICKBLOCK
リリースツアー 2024〜25
2025年
1月22日(水) 博多 Gate’s7
1月23日(木) 熊本 CIB
1月24日(金) 大分 BRICKBLOCK
●PROFILE
かわ島崇文(かわしま たかふみ)
1977年生まれ。13歳からサックスを始め、高校卒業後Berklee College of musicに進学。2006年にはアルバム「'80 Dramatic Smooth Jazz Selection Feat.TakA」をリリース。堂本剛「.ENDRECHERE.」藤井フミヤ「十音楽団」をはじめ、私立恵比寿中学、 Eric Martin、CTA、Robben Fordなど、様々なライブやレコーディングをサポート。歌心溢れるメロディ・フェイクと米国で培ったグルーヴに定評がある。
次のページ: シンプルなメロディの良さを活かす曲づくり