憧れのテクニック〜フラジオ攻略法!
サックスの通常音域は2オクターブ半。最高音はハイF#キィが付いている楽器ならファ#、F#キィなしならファということになる。が、これよりも高い音を出す方法があるのは、ご存じの通り。通常音域よりさらに上の音=フラジオ(アルティシモとも呼ばれる)を使えばサックスの音域は3オクターブ以上に広がる。今回は中級者以上にとってはマスト、そして初級者にとっては憧れである、そのフラジオ奏法についてレクチャーしよう。
サックスの通常音域は2オクターブ半。最高音はハイF#キィが付いている楽器ならファ#、F#キィなしならファということになる。が、これよりも高い音を出す方法があるのは、ご存じの通り。通常音域よりさらに上の音=フラジオ(アルティシモとも呼ばれる)を使えばサックスの音域は3オクターブ以上に広がる。今回は中級者以上にとってはマスト、そして初級者にとっては憧れである、そのフラジオ奏法についてレクチャーしよう。
「クラシック&吹奏楽」「ジャズ&ポップス」アルト奏者とテナー奏者が答える!
指南役には、クラシック&吹奏楽とジャズ&ポップスのジャンルから、若手〜中堅の実力者4人に白羽の矢を立てた。アルトとテナーそれぞれのフラジオ習得法について詳しく解説してもらおう。それぞれの運指表も公開!
[質問内容]
Q1.フラジオを出すときのコツとは!?
特にビギナーのなかには、フラジオがまったく当たらずに途方にくれている人も多いかもしれない。だが、一度コツをつかめば一気に糸口が見出せるようだ。まずは、そのヒントを教えてもらおう。
Q2.なぜフラジオは出しづらいのか?
そもそも通常音域と比べて、なぜこんなにもフラジオ音域を出すことは難しいのか!? それを理解することも上達への第一歩だろう。
Q3.フラジオを出すときに各ポイントはどうなってる!?
それでは、プロ奏者たちがフラジオを出している時の身体の状態はどうなっているのだろうか? [喉][舌][息][指]のポイントに分けて解説してもらった。
Q4.フラジオ修得のための練習法は!?
ここまででフラジオについての理解が深まったところで、それでは実践に移ろう。フラジオ習得の近道となる練習法を特別に伝授してもらった。
クラシック&吹奏楽
Part1:田中拓也(Alto)
Part2:有村純親(Tenor)
ジャズ&ポップス
Part3:米田裕也(Alto)
Part4:吉本章紘(Tenor)
有村純親
Sumichika Arimura
鹿児島県出身。東京藝術大学卒業。同大学院音楽研究科修士課程修了。フランス国立セルジー・ポントワーズ音楽院およびパリ国立高等音楽院修了。セルマー賞受賞。同音楽院在籍中、交換留学生としてアムステルダム音楽院において研鑽を積む。サクシアーナ国際サクソフォーンコンクール第1位、あわせてF. デュックルック賞およびフランスサクソフォーン協会賞受賞。他、数々のコンクールで入賞。国内外でコンサートを行ない好評を博す。サクソフォーンを椎原昭代、斎藤広樹、須川展也、冨岡和男、二宮和弘、J-Y.Fourmeau、C.Delangle、A.Bornkampの各氏に師事。平成16年度文化庁芸術家在外研修員に選ばれる。板橋区演奏家協会員。
現在、東京藝術大学、昭和音楽大学、洗足学園音楽大学、尚美ミュージックカレッジ各非常勤講師、Quatuor B及びSaxaccordテナーサクソフォン奏者。サキソフォックスのマルゴーのお友達としても活躍中。
田中拓也
Takuya Tanaka
東京藝術大学音楽学部および同大学院修了。第25回日本管打楽器コンクール第1位、並びに特別大賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞を受賞。第6回アドルフサックス国際コンクール入賞。東京藝術大学在学中アカンサス賞受賞。ブルーオーロラ・サクソフォンカルテットのアルト奏者として3枚のCD、冨岡祐子氏とのサクソフォンDuoでのCD「Ars」をリリース。サクソフォンを佐々木雄二、原ひとみ、平野公崇、冨岡和男、原博巳の各氏に、室内楽を中村均一、林田祐和の各氏に師事。洗足学園音楽大学非常勤講師。平成30.31年度(財)地域創造公共ホール音楽活性化事業登録アーティスト。