サックス記事 【シリーズ徹底検証】楽器編 ソプラノサックス
  サックス記事 【シリーズ徹底検証】楽器編 ソプラノサックス
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今、旬のソプラノサックス  アナタに合う楽器はコレ!

【シリーズ徹底検証】楽器編 ソプラノサックス

GEAR

サックス族の中でもひときわ官能的なサウンドが魅力のソプラノサックスに焦点を当てる。 音色のバリエーションが幅広いこの楽器を、ジャズ、クラシックの各方面で活躍するプレイヤーに試奏していただき、検証をお願いした。また、6つのマウスピースの試奏取材も敢行。様々な視点から、旬のソプラノサックスに迫った。

数ある管楽器の中で、多彩な音色と美しいルックスの魅力から、絶大な人気を誇るサックス。 楽器店にはたくさんのメーカーのさまざまな個性をもったモデルがずらりとならんでいる。 それらの楽器は、個性的な外見のみならず、音色や操作性など、一つ一つに深いこだわりがあることはご存じだろう。 当コーナーではこれまで、サックス愛好家がメインとして選ぶことの多いアルト、テナーを徹底検証してきた。そしていよいよ今回は、サックス族の中でもひときわ官能的なサウンドが魅力のソプラノサックスに焦点を当てる。 音色のバリエーションが幅広いこの楽器を、今回もジャズ、クラシックの各方面で活躍するプレイヤーに試奏していただき、検証をお願いした。また、当日各プレイヤーが選んだソプラノを使い、今注目されている6つのマウスピースの試奏取材も敢行。様々な視点から、旬のソプラノサックスに迫った。

自分に合う楽器は? 2つの探し方

まずは熟読 とりあえず全機種をじっくり読んでみよう

今回は12本の楽器を試奏し、インタビュー形式で両氏に感想をうかがった。 その際、主に以下の質問に関して答えてもらったが、スペースの関係上項目を省略したものもあるので、ご了承いただきたい。

■ インタビュー項目

1.吹いてみた率直な感想
2.音色の均一性(粒立ち、鳴りのバランス、音のバラツキなど)
3.響き(音の遠達性)
4.音程の特性(何か気になることがあれば)
5.キィアクションについて(反応が速い、重い、その他)
6.どんな人にオススメ?(初心者、上級者、ジャズ奏者、クラシック奏者など)
7.ルックスについての感想
8.ネックによる音色や吹奏感などの傾向の違い

チャートで探す どんな部分が自分に必要? ひと目で判る5段階評価

中村、竹上両氏が試奏時直後に感想をメモしてくれた5段階評価によるチャートを公開。例えば、音質についてジャズ奏者はダークなほうを、クラシック奏者はブライトなほうを好む場合が多いように、ジャンルや協力プレイヤー個人の指向性により、完成されるグラフの型も変わってくる。二人の演奏ジャンルや音色の傾向を踏まえた上で参考とし、自身の楽器を選ぶ際のヒントにしてほしい。まず、下表に自分の理想とする数値を書き込んでチャートを作ってみよう。そこに現れたグラフに近い楽器が、あなたをサポートしてくれる1本かもしれない。

 

本編に入る前に……

プレイヤーによる試奏コメントでは、ソプラノサックス各部位の名称を使って説明される。 事前にチェックして把握しておこう。

 

Part-1

セルマー シリーズⅢ
ヤマハ YSS-875EXHG
ヤマハ YSS-475

Part-2

ヤナギサワ S-9930
ヤナギサワ S-991
イオ PS1045GB

Part-3

ジュピター PS747GL
カドソン S-208AS
カドソン S-208V

Part-4

キャノンボール S5-B Ice B "RAVEN"
ステファンハウザー SSS700-BK
アンティグア SOPRANO SAXOPHONE GL

登場するアーティスト

中村均一
Kinichi Nakamura

鳥取生まれ。1983年東京芸術大学を卒業。同大学同声会新人演奏会に出演。東京文化会館新人オーディションに合格。1982年アルモ・サクソフォーン・クァルテットを結成。全国でのコンサート活動に加え、サクソフォーン四重奏の編曲作品を精力的に制作。1986年第21回民音室内楽コンクール(現東京国際音楽コンクール室内楽)第1位、ルフトハンザ賞受賞。1999年のスイス・ロマンド放送交響楽団の日本ツアーに参加。また、日本フィル、札響等、日本各地のオーケストラのサクソフォーン奏者としても活躍。これまでに、クァルテットやソロ、アンサンブルなど10数枚のCDをリリース。8人編成の吹奏楽アンサンブル「マジカル・サウンズ」のメンバー、また、在京オーケストラメンバーによる管楽アンサンブル「シュパース」に参加など、これまでに無い新しいサウンド作りにも積極的に取り組んでいる。サクソフォーンを宗貞啓二、冨岡和男、大室勇一の各氏に師事。現在、東京ミュージック&メディアアーツ尚美専任講師。東京芸術大学、日大芸術学部非常勤講師。ビュッフェ・クランポン社専属アーチスト。

登場するアーティスト
画像

竹上良成
Yoshinari Takegami

17歳からサックスを独学で始め、その後、宮本大路氏に師事。19歳でスタジオでの初レコーディング、20歳で初ツアーを経験。Norman Connors(モータウンプロデューサー)のバンドでロサンゼルス、ニューヨーク、デトロイトツアーを体験。以降、国内でもDreams come true、The Boom、平井堅、古内東子、モーニング娘、V6、ポルノグラフィティ、SMAP、大黒摩季、Mr.Children、ケミストリーなどのレコーディング・ツアーサポートとして活躍。Jazz系では熱帯Jazz楽団、Eric Miyashiro(EM Bigband)、菊池ひみこBigBand、松岡直也バンダグランデ、クライズラーアンドカンパニーなどに参加。ギターリスト天野清継氏のリーダーアルバムに楽曲提供するとともにプレイヤーとしても参加。その他、アーティストの作曲・アレンジ・ブラスアレンジと幅広く活動。2002年、アルバム『ROSE』をリリース、TBS ワイドショー『ジャスト』のエンディングテーマに楽曲が採用される。多くのCM音楽も手がける。

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