■曲目/編成
サウンド・オブ・ミュージック メドレー2/（ひとりぼっちの羊飼い～すべての山に登ろう）〈R.ロジャー〉/金管8重奏（Trp2, Hr2, Trb2, Euph & Tuba）

「くるみ割り人形」より アラビアの踊り/ ロシアの踊り トレパーク〈チャイコフスキー〉/金管8重奏（Trp2, Hr2, Trb2, Euph & Tuba）

■楽曲解説

「ひとりぼっちの羊飼い」：マリアと子どもたちが人形劇のシーンで歌う〈ひとりぼっちの羊飼い〉です。陽気にはつらつと演奏してください。10小節の前奏の後、主旋律がTrp.1とTrp.2に分担してでてきます。メロディーラインがうまくつながるように気をつけてください。
xからはTubaのソロです。コミカルな感じを出して。伴奏はあくまでも軽やかに。
27小節2拍目裏からの入りをそろえてパンチを効かせてください。36小節からはメロディーの１部分か”モグラたたき”のようにでてくるおもしろさを出してください。
「すべての山に登ろう」：尼僧長がマリアを励まして歌う「すべての山に登ろう」です。Hrn.とTrb.によって静かに始まります。ここでは各フレーズを大切に扱ってください。ハーモニーも音の長さを保持し、息継ぎによって流れが損なわれることのないように留意してください。
次第に、他のパートも加わり音楽は58小節のmolto cresc．によってvのクライマックスへと進んでゆきます。ダイナミックスがf→ff→fffとなっていますが、音量を増すだけでなく、響きを大切にして、豊かなサウンドをつくってください。

「アラビアの踊り / ロシアの踊りトレパーク」：この曲は「白鳥の湖」「眠りの森の美女」と並んでP. I. チャイコフスキーの三大バレエ音楽と言われ、最も広く演奏される作品の1つとされています。「アラビアの踊り」は甘い、ものうい、モヤのような東洋的な曲で、金管楽器の艶のある音色が、また独特の雰囲気をかもしだしています。「ロシアの踊りトレパーク」は「アラビアの踊り」とは対照的に、金管楽器らしい華やかで軽快な曲です。