Wind-i vol.6

［特集1］

一人ひとりが主役になれる吹奏楽
小編成だから
もっと盛り上がる！


いろんな人数で楽しめるのが吹奏楽の魅力。大編成で大迫力のサウンドで聴かせるのも吹奏楽なら、少人数で個性を大切にしながら聴かせるのも吹奏楽です。
最近は小編成の吹奏楽に注目が集まっています。少子化の影響をはじめいくつかの原因があるために、吹奏楽部員が減っているという学校もあり、もともと少ない人数で吹奏楽を楽しむことをコンセプトに結成された吹奏楽団もあります。
そこで、今回は小編成だからこそ楽しめる吹奏楽の面白さをお伝えしましょう。

シュピール室内合奏団
小編成で頑張っています！
中学、高校の吹奏楽部のアンケート大公開
編集部オススメ！　小編成楽曲

［特集2］

子どもたちがわかる
指揮法伝授！
初心者が 押さえておきたい指揮、12のコツ
さあ、困った！ テンポや拍子が変わる部分はこう振ろう│柴田慎平

「今年から吹奏楽部の顧問になって指揮を振っているけど、子どもたちが吹きやすい指揮を振れているのか疑問」「指揮でやっちゃいけないことはあるの？」──客席から見れば、たくさんの団員、生徒を従えて指揮を振るのはとてもカッコよいもの。しかし、実際に指揮を振ってみると、自分の指揮が正解なのかがわからない、という人も多いようです。なぜ自分の指揮の良い悪いがわからないのか……それは、“指揮の経験が少ないから自信がもてない”ためでしょう。指揮を振っている先生や一般の方は、吹奏楽の経験はなくとも何かしら音楽の経験を持っているはず。でもその経験は自分一人が理解していればよかったのです。ところが指揮の場合は、「目の前にいる何十人もの人に自分の音楽を理解してもらわないと……」と力が入ってしまいますよね。
でも、指揮者が音楽を楽しみながら棒を振れば、その気持ちは生徒や団員に伝わります。そこで、指揮を楽しむためにも押さえていてほしい、指揮の12のコツを掴みましょう！

《Score》
「夢やぶれて」ミュージカル「レ・ミゼラブル」より（FL四重奏）
C.M. シェーンベルク／八木澤教司 編曲

「知らない国々／木馬の騎士」子どもの憧憬より（CL六重奏）
R.シューマン 作曲／大久保圭子 編曲

「間奏曲」歌劇「カヴェレリア・ルスティカーナ」より（SAX二重奏）
P.マスカーニ 作曲／星出尚志 編曲

「花は咲く」（2Euph＋Tub）
菅野よう子 作曲／小谷有人 編曲

《Close Up 》
八木澤教司　福島弘和
―自発的な音楽素養を身に付けると、
吹奏楽はもっと豊かになる
今や中高生はもとより一般の吹奏楽団からも人気の高い、作曲家 八木澤教司氏と福島弘和氏。吹奏楽コンクールやアンサンブルコンクールでも取り上げられることの高い彼らの作品を演奏したことのある人も多いだろう。
吹奏楽作品だけでなく、室内楽、合唱と幅広い作品を誕生させている彼らは、実は尚美ミュージックカレッジで共に教鞭を執っており、後進の育成にも意欲的に取り組んでいる。 今回のインタビューでは、彼らが作曲にどう取り組んでいるのかを訊いた。

《特別企画》
吹奏楽の名盤の昔と今
～Wind-i編集部がオススメする音源～

Wind-i 4号、5号に掲載した楽譜を、Wind-iのオンライン会員限定で音源配信をスタートしました。演奏は60年以上の歴史を誇る警視庁音楽隊です。ここでは「音源の昔と今」と題して、過去からの名盤をご紹介します。

《PICK UP》
ASIAN YOUTH JAZZ ORCHESTRA
日本と東南アジアの若者たちが集結したジャズオーケストラ始動

2015年度アジア・文化創造協働事業の一環として、日本と東南アジア各国において音楽を志す気鋭の若手ミュージシャンたちによる「アジアン・ユース・ジャズ・オーケストラ」（以下AYJO）が、国際交流基金アジアセンターの主催で結成された。11日間に亘る合宿を東京で行ない、東南アジア各国、そして来年1月には東京でその成果を発揮するコンサートを開催する。言葉の壁はあっても、音楽を愛する気持ちに国境はない。彼らの若きエネルギーがほとばしるジャズに触れられる機会となるだろう。

《SERIES》
新入生に何を教える？
一年生も！上級生も！
一人でもパートでもできる練習法
フルート 上田章代│オーボエ 堀江和夫│クラリネット 水野美香
サックス 田名部有子│ファゴット 福井弘康│ホルン 堀 風翔
トランペット 中嶋尚也│トロンボーン 戸井田晃和
ユーフォニアム 黒沢ひろみ│チューバ 棚網遊太
パーカッション 椎名洋和│コントラバス 前田芳彰

夏の熱いコンクールシーズンを終えて、秋はじっくり楽器と向き合える季節です。アンコンに向けてパート内の絆を深め、技術を高めようと練習に取り組んでいる人も多いでしょう。この時期に、どのくらい楽器を向き合ったかが来年の成長のカギとなります。今回は楽器を操ることにまだ慣れていない1年生と、ある程度吹けるようになってさらなる技術力アップを目指す上級生がそれぞれ個人でできる基礎練習のほか、パートで取り組んで欲しい練習を第一線で活躍中のプレイヤーさんに教えてもらいました。

《特集連動》
今こそ！ アンサンブルの基礎のキソ│三浦幸ニ
すでにアンコンの練習を始めている人、アンサンブルを楽しみたい人──吹奏楽でなくても仲間数人であつまれば音楽ができます！ クラリネット八重奏のような同属楽器のアンサンブル、金管五重奏のようにいろんな楽器を入れたアンサンブルなど、吹奏楽に関わる楽器でのアンサンブルはいろんな形態があります。
そこで、アンサンブルをもっと楽しむために、クラリネット奏者、バンドディレクターを務める三浦幸ニさんにアンサンブルの基本について教えてもらいます。 全パートに共通する基本なので、クラリネット以外の人も参考にしてください！

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