THE TRUMPET vol.7 | 付属CDレコーディング
トランペット吹きにとっての憧れのナンバーを付属CD[模範演奏+カラオケ]連動で楽譜掲載。ONLINEでは楽曲紹介を掲載。CD音源も試聴できます!
トランペット吹きにとっての憧れのナンバーを付属CD[模範演奏+カラオケ]連動で楽譜掲載。ONLINEでは楽曲紹介を掲載。CD音源も試聴できます!
Track No.1~6 [Score B♭譜 模範演奏・演奏アドバイス:YOKAN]
[Track No.1]
マジック・マン
ハーブ・アルパート
本誌の創刊号でザ・ティファナ・ブラス名義の『Bitter Sweet Samba』、vol.03で『Fandango』、vol.04で『Rise』を付属CDに収録している、もはや常連とも呼べるハーブ・アルパートの楽曲。1970年代後半から1980年代にかけての世界的なフュージョン・ブームにおいて代表的なトランペッターといえば、彼の名前を挙げる人が多いでしょう。
さて、付属CDに4度目の登場となった今回のナンバーは、ちょうど『Rise』と『Fandango』の間の時期である1981年にリリースされたアルバム「MAGIC MAN」からのタイトルチューンです。先の2曲と同様に、日本ではウイスキーのテレビCMに使用されたので懐かしく感じる方も多いでしょう。ここではYOKANがオリジナルより、ちょっぴり派手目に演奏してくれました
[Track No.2]
明日に架ける橋
サイモン&ガーファンクル
主に作詞・作曲を担当するポール・サイモンと、リードヴォーカルを担当することが多いアート・ガーファンクルによるフォーク・デュオであるサイモン&ガーファンクル。1960〜70年代の英米ポップ・シーンで、ザ・ビートルズやボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、ビーチ・ボーイズらと並ぶ影響力を持つアーティストとして君臨しました。
1967年の映画「卒業」の音楽を担当し、劇中に使用された『サウンド・オブ・サイレンス』や『ミセス・ロビンソン』が大ヒット。押しも押されもせぬスターダムに登りつめた彼らが1970年にリリースしたアルバム「明日に架ける橋」からのタイトル曲となるのが、このナンバーです。かのメイナード・ファーガソンのカバー・ヴァージョンも有名ですが、YOKANは今回あえてオリジナルのアレンジを採用しています。
[Track No.3]
ジェルソミーナ〜映画「道」より
ニーノ・ロータ
vol.4の付属CDに収録した『ゴッドファーザー 愛のテーマ』もそうですが、他にも「ロミオとジュリエット」や「太陽がいっぱい」などを手がけ、映画音楽の巨匠として高名なイタリアの作曲家ニーノ・ロータ。特にフェデリコ・フェリーニ監督とのコンビによる作品は数多く、黄金コンビとして知られています。
その代表的作品のひとつと言えるのが、1954年公開の映画「道(La Strada)」で、ここで取り上げたのは主人公ジェルソミーナのテーマ曲です。映画の中には旅芸人一座でトランペットを教わったジェルソミーナが、ロータリートランペットでこの曲を奏でるシーンがあります。
ここではYOKANが、この原曲よりもヴィブラートを少なめにしたプレイで、情感たっぷりに歌い上げてくれています。
[Track No.4]
紅蓮華
LiSA
大人気アニメ「鬼滅の刃」の主題歌として昨年にリリースされ、今年春先にもチャート1位を獲得。未だにチャートインを続けている超ロングヒット・ナンバー。アニメ・ファンの間では既に高い人気を誇っていたLiSAが、一般層にも大きく認知されることになったエポック・メイキングな1曲とも言えます。この10月には「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が公開され、10日間で興行収入100億円を突破。「千と千尋の神隠し」が持っていた記録を19年ぶりに更新し、大きな社会現象となっています。
原曲のオリジナル・キーはトランペットの音域にマッチしなかったため、今回は吹きやすいキーに転調しています。テンポが早く歌詞の言葉数も多いので、歌と同じ旋律とリズムで演奏しても様になりません。そこをYOKANが、程よくシンプルにアレンジしてくれています。
[Track No.5]
香水
瑛人
メジャー・デビューどころか、インディーズでもデビューしていない無名のシンガーが、YouTube、そしてTik TokというSNSをきっかけに大ブレイクするという、新しいヒットのカタチを提示した話題曲。2019年4月に配信リリースし、2020年2月に自主制作版のCDを発売開始、2020年5月に遂にチャート1位を獲得しました。
ここでは、原曲と同じくアコースティックギターをメインに、パーカッションのカホンも加えたバックトラックを用意しました。それに乗せてYOKANはフリューゲルホーンを演奏。ケノンの大きなベルの楽器「モノボール」に、マウスピースはバックの10ハーフFLを使用しています。口やバルブの使い方を駆使して歌のニュアンスを伝えてくれています。
[Track No.6]
夜に駆ける
YOASOBI
サウンドプロデューサーのAyaseとヴォーカルのikuraによるデュオユニットであるYOASOBI。この曲は彼女たちのデビューシングルで、2019年11月にミュージックビデオを公開すると約5ヶ月でYouTubeの再生回数が1000万回を突破し、2020年10月にはついに1億回に達しました。同年5月にはオリコンチャートでも1位を獲得し、その後も現在に至るまで上位にランキングし続けている超ロングヒット・ナンバーとなっています。
この曲も『紅蓮華』と同じくトランペットの音域には、原曲のキーが合わなかったため移調しています。同様に、速いテンポのメロディに歌詞が詰め込まれている歌なので、YOKANが原曲のイメージを壊さない程度に音数を減らして演奏してくれました。
神奈川県藤沢市出身。トランペット、サックス、トロンボーン、ハーモニカ他、管楽器を中心に演奏。また作曲、作詞、アレンジ、サウンドプロデュース、コンピュータ・プログラミングなど、演奏とともに様々なアーティストのツアーやCD、TVCM、番組、ドラマ、映画、ゲーム音楽などのレコーディングに参加。さらにMV、CM、TV 番組等での楽器指導、ホーンセクション及びバンドの振り付け等も担当。NPO「グリーンバード」など、ボランティアとして街の美化運動やエコな活動にも参加。鎌倉エフエム「YOKAN のBrasstic Time」(毎週土曜日17時半より)パーソナリティ。
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