Clark〜Third Study
vol.08の特集から好評につき連載化したジャズ&ポップス界の重鎮プレイヤー小林正弘氏が考案したオリジナルのウォームアップ・メニュー「ジャズ・クラーク」。今回もハーバート・リンカーン・クラークによる「テクニカル・スタディーズ」通称「クラーク金管教本」と小林さん制作のジャジーなバックトラックを使って楽しくエクササイズしていこう! 伴奏トラックは本号の付属ダウンロード音源として用意している。Let’s Practice!!
*スマートフォンなどで、譜例が切れて表示されるときは、横にスクロールしてください。
アルペジオ(分散和音)のトレーニングである"Third Study"。元書に記載されているのはメジャーキーの[I-IV-V]だけです。
マイナーキーに置き換えると[VIm-IIm-III7]
マイナーキーの[トニック-サブドミナント-ドミナント]です。
管楽器は単音楽器ですので、一人でハーモニーを奏でられません。
アルペジオを練習することによってハーモニー感を養いましょう!
最初の音、次の音、次の音、次の音。
すべての音が響いて残っているイメージで吹いてください。
[Variation]では一つのキーの中で9つのコードをあてがってジャズっぽいコード進行にアレンジしてあります。
こんな感じのコード進行はクラシックのエチュード[Charlier][Bitsch]にも出てきます。
まずはバッキングトラックを聴き、各箇所の響きをしっかりと感じてから、ゆっくりのテンポで練習しはじめ、最終的にはオケに合わせてワン・ブレスで吹ききれるように。アーティキュレーションは最初の3つのキー、C・F・Gに記載されている吹き方がお勧めです。
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