トランペットで歌ってヴォーカルで奏でる、新境地に挑んだ新作を語る
20代前半でメジャー・デビューし、すでにリーダー・アルバムは8枚を数える、日本の女性ジャズ・トランペッターのアイコン的存在である市原ひかり。そんな彼女の9作目となるニューアルバム「シングス&プレイズ」が4月にリリースとなる。タイトルから想像できるようにトランペットのみならずヴォーカルにも初挑戦した意欲作だ。トレードマークのひかりスマイルをいっぱいに湛えて、アルバム完成の喜びの声を聞かせてくれた。
(文:熊谷美広/写真:標 隆司/協力:株式会社ポニーキャニオン)
ヴォーカルに挑んだきっかけは日野皓正からの言葉
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・歌とトランペットの両方を、もっともっと寄せていきたい
・英語の発音ができないとアドリブのアーティキュレーションは吹けない
・譜面を手に入れて吹くのではなく自分の耳で聴いてコピーして吹こうよ
市原ひかり
1982年12月22日東京都出身。成蹊中学校入学と同時に吹奏楽部でトランペットを始め、高校卒業までの6年間クラシック・トランペットを学ぶ。洗足学園音楽大学ジャズ・コースに進学し、卒業後の2005年に「一番の幸せ」でメジャー・デビュー。その後も、オリジナル曲を中心とした様々なフォーマットのアルバムをリリースして注目を集め、今回の「シングズ&プレイズ」が9作目となる。自己のグループでの活動の他、土岐英史、山下達郎、竹内まりや、土岐麻子などのレコーディングやライブにも参加。また『トップ ランナー』『題名のない音楽会』『ミュージックフェア』『僕らの音楽』などといったテレビ番組にも出演している。
CD Information
【PCCY-30250】¥2,778(税別) ポニーキャニオン
[収録曲]My Funny Valentine、My Shining Hour、How My Heart Sings、Be Bop Lives、Bein’ Green、It’s A Sin To Tell A Lie、But Beautiful、I’m Old Fashioned、Like Someone In Love、We’ll Be Together Again
[演奏]市原ひかり(Tp,Flh,Vo)、ジョシュ・ネルソン(Pf)、ロブ・ソーセン(Bass)