トランペット記事 NYレコーディングで早くも2nd作を完成させた本邦ジャズ界の超新星

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松井秀太郎

NYレコーディングで早くも2nd作を完成させた本邦ジャズ界の超新星

2024-09-28

国立音楽大学を卒業と同時にCDデビューし、本邦ジャズ界およびトランペット界に現れたニュースターとして昨年の1st作「STEPS OF THE BLUE」で大注目を浴びた松井秀太郎。そんなスーパー・ノヴァが早くも2ndアルバムを完成させた！なんと2枚目にしてジャズの本場ニューヨークでのレコーディング!! その様子をテレビ番組も密着して伝えた話題の新作「DANSE MACABRE」完成の手応えを成長した姿で本人が語ってくれた。
インタビュー・文：原田和典／取材協力：エイベックス・クラシックス・インターナショナル株式会社

大切なのは睡眠時間。唇が回復して、ちゃんと振動するように

前作「STEPS OF THE BLUE」でミュージック・ペンクラブ音楽賞新人賞を受賞、人気テレビ番組「情熱大陸」にもフィーチャーされるなど大きな反響を呼ぶトランペッターの松井秀太郎が約1年ぶりにセカンド・アルバムを発表した。タイトルはフランスの作曲家、サン＝サーンスの楽曲にちなむ「DANSE MACABRE」。恩師でもある小曽根真を引き続きプロデューサーに迎え、ガイ・モスコヴィッチ（ピアノ）、ベン・ウルフ（ベース）、ジョナサン・ブレイク（ドラムス）、ウォルター・ブランディング（サキソフォン）というニューヨークの売れっ子ミュージシャンと共に作り上げた入魂の一作だ。現在のトランペット界で最も注目を集めている一人と言っても過言ではない“時の人”松井秀太郎のロング・インタビューをご紹介したい。

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セカンド・アルバム「DANSE MACABRE」は、待望のニューヨーク・レコーディングですね。

松井秀太郎

前作の「STEPS OF THE BLUE」を録音した時から「いつかニューヨーク・レコーディングをしたいね」という話は出ていました。アルバムのプロデュースも前作同様、小曽根真さんにお願いしていて、メンバーについても、小曽根さんと話し合いながら選びました。今回の目的はあくまでもレコーディングでしたので、それほどいろんなところに行くことはできませんでしたが、ミュージカルは楽しみました。

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ニューヨークと日本では十数時間の時差がありますが、どのようにコンディションを整えていったのでしょうか？

松井

到着当初はやっぱりコンディションが良くなくて、2、3日は練習スタジオで吹いていましたね。調子を整えてからレコーディングに臨んだ感じです。調子が悪いときに無理に吹いてしまうと、良くないクセがついてしまうと思いますし、がむしゃらにはやらないようにしています。あと、一番大切なのは睡眠時間だと思います。時差もあるので、そこには気を付けました。

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日本で演奏するときでも、ツアーがあると演奏場所も滞在場所も変わってきます。

松井

睡眠が大事なことは同じです。寝ないと体が回復しません。唇が回復して、ちゃんと振動するように。その調節が一番難しいですね。

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・「みんなでひとつのバンドを作っている」感じだったレコーディング
・完成している形があるクラシック曲を基に、自分たちの表現を
・いろんな音を出すのにヤマハの楽器はすごく能力が高い
・「トランペットで歌う」ところにフォーカスしたアルバム

松井秀太郎 Shutaro Matsui
1999年東京都国立市生まれ。幼少期より独学でピアノを、9歳よりトランペットを始める。国立音楽大学附属高等学校を経て同大学ジャズ専修を首席で卒業。矢田部賞受賞。高校ではクラシックを専攻し、同校附属オーケストラとコンチェルトを共演。日本モーツァルト青少年管弦楽団トランペット奏者として活動。同大学入学を機にジャズ専修へ転向し小曽根真、エリック・ミヤシロ、奥村晶らに師事。Newtide Jazz Orchestraのリードトランペットを担当。在学中より自身のジャズコンサートやBLUE NOTE TOKYO ALL STAR JAZZ ORCHESTRA への参加、HYDEのコンサートサポート等、本格的にプロ活動を始める。小曽根真と神野三鈴によるプロジェクト From Ozone Till Dawn に参加し、小曽根真との共演でPMF（パシフィック・ミュージック・フェスティバル）やブルーノート東京等に出演。2022年、テレビ朝日「題名のない音楽会」に今注目すベきアーティストとして出演し注目を集める。同年 11月1st Single『Neapolitan Dance』を配信。2023年7月「STEPS OF THE BLUE」にてCDデビュー。ソロ活動の他に米津玄師の楽曲『LADY』に参加するなどアーティスト・サポート、スタジオ・ミュージシャンとしても幅広く活動。

Concert Information

松井秀太郎 Concert Hall Live Tour 2025
2025年
2月15日（土）【金沢】石川県立音楽堂交流ホール
2月21日（金）【長崎】アルカスSASEBO中ホール
2月23日（日）【福岡】FFGホール
3月1日（土）【札幌】札幌コンサートホール Kitara小ホール
3月14日（金）【東京】サントリーホールブルーローズ
3月23日（日）【横須賀】ヨコスカ・ベイサイド・ポケット
3月28日（金）【名古屋】電気文化会館ザ・コンサートホール
3月30日（日）【大阪】住友生命いずみホール

On Air Information

「題名のない音楽会」60周年記念企画7
〜日本の伝統楽器を未来に繋げる音楽会
10月19日（土）テレビ朝日
※BS朝日は10月20日（日）放送予定
「ECM」レーベルを代表するピアニストであるヴィジェイ・アイヤー氏が、三味線の本條秀慈郎氏のために書き下ろした『Jiva』という楽曲を松井秀太郎が本條氏と共演した模様を放映！

CD&LP Information

「DANSE MACABRE」松井秀太郎
CD【AVCL-84167】￥3,300（税込）
LP【AVCL-84168】￥6,600（税込）
エイベックス・クラシックス
［演奏］松井秀太郎（Tp,Flh）ウォルター・ブランディング（Sax）ガイ・モスコヴィッチ（Pf）、ベン・ウルフ（Bass）ジョナサン・ブレイク（Ds）、小曽根真（Prod）
［曲目］Tiger March、Sign、Danse Macabre、Beijinho、LittleCradleSong、If、Fragments、Prelude

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