トランペット記事 上原ひろみの新プロジェクトに抜擢された噂のトランペッター アダム・オファリル
  トランペット記事 上原ひろみの新プロジェクトに抜擢された噂のトランペッター アダム・オファリル
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THE TRUMPET vol.14

上原ひろみの新プロジェクトに抜擢された噂のトランペッター アダム・オファリル

ARTIST

今や日本を代表するジャズピアニストかつコンポーザーとして世界を舞台に活躍する上原ひろみ。
そんな彼女が新たに結成したプロジェクト「Sonicwonder」には、若きアメリカ人トランペット奏者が名を連ねていた。
その名はアダム・オファリル。祖父と父もジャズミュージシャンという家系のもとニューヨークで育った新世代の注目株だ!
上原ひろみ世界ツアーの日本公演で来日した、この噂のプレイヤーをキャッチした。

(インタビュー・文:櫻井隆章/取材協力:ユニバーサル クラシック&ジャズ)

クラシックから各種のラテンやジャズなど様々な音楽が流れる家庭環境で育つ

上原ひろみの、新しくも意欲的な新作「Sonic wonderland」は、非常に高い評価を得た。さらに2023年の秋から年末に掛けての日本ツアーも大絶賛された。この新プロジェクトは「Hiromi's Sonicwonder」と名付けられ、アドリアン・フェロー(Bass)とジーン・コイ(Ds)に加え、上原史上初めて、トランぺッターが加わったのだ。それがアダム・オファリルである。編成としてはピアノ・トリオにワン・ホーンという形だが、このオファリルは自身の左にエフェクター数種を置き、それを操作しながら吹く。そのスタイルも注目された。来日時に早速話を聞いた。

まず、出身地と生年月日を教えてください。
アダム・オファリル
1994年9月8日、ニューヨークのブルックリンで生まれました。
お父さんのアルトゥーロ、そして祖父のチコさんもミュージシャンですよね。最初の音楽的なヒーローは、そのお二人なのではありませんか?
アダム
そうですね。でも祖父は、僕が7歳の時に亡くなったので、あんまり影響というものは受けられませんでした。それは残念ですが……。それから、僕の母親は、クラシックのピアニストなんです。ですから、小さな時から家の中では様々な音楽が流れていました。それこそクラシックから各種のラテン、ジャズから何から。
ロックやソウルといった、ポピュラー音楽は聴いていましたか?
アダム
もちろんです。だって、小さな頃から周囲の友だちは、そんな音楽を聴いていましたから。ロックやソウル、ヒップホップにラップとか、何でもです。でも、6歳からピアノを、そして8歳からトランペットを始めて、13歳まで両方とも真面目に練習していましたね。それからはトランペットだけになりましたが。僕はとにかく色々な音楽が大好きで、当然ながらマイルス・デイヴィスを始めとした多くのトランぺッターの音楽を聴いてきたし、亡くなった坂本龍一の音楽も大好きでしたよ。他にも、アンビエント音楽も聴くし、アヴァンギャルドな音楽も、それにレディオヘッドのような音楽も良く聴きます。

他にも多くのミュージシャンの名前が出てきた。ちなみに、先述の上原ひろみの新作「Sonic wonderland」にはDVDも含まれているバージョンがある。そこではこのグループのヨーロッパ・ツアーの模様が収められているのだが、そこに映る彼は松葉杖を突いていた。あれは何で。

アダム
実は転んで怪我をしてしまって(笑)。でも、もう大丈夫です。すっかり治りました。
 

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・最初からひろみの頭の中にある音楽のイメージが僕たちには共有できていた
・1940年製のコーンのトランペットとグレッグブラックのマウスピースを愛用

 

アダム・オファリル
1994年9月8日、ニューヨーク・ブルックリン生まれ。祖父はキューバ・ジャズの先駆者とも、ラテン・ジャズの名匠とも称されるチコ・オファリル、父はアフロ・ラテン・ジャズ・オーケストラを率いるアルトゥーロ・オファリルという音楽一家に生まれる。3歳年上の兄ザック・オファリルはドラマー。6歳でピアノを、8歳でトランペットを始めた。現段階で多くのレコーディングやライブに参加しており、リーダー作も発表している人気トランぺッター。

 

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