マウスピース・ブランド「グレッグ・ブラック」を主宰する世界的マイスター
あのジャルディネリ社創業者であるボブ・ジャルディネリの教えを受けてマウスピース製作の技術を身につけ、のちに独立。今や世界的なクラフトマンとして、その名を知られるようになったグレッグ・ブラック。もともとは演奏活動にも力を入れ、大学では音楽学士号を習得したトランペット奏者でもあったという。そんな興味深い経歴を持つ彼が去る7月に大阪・名古屋・東京でのイベントのため来日した。そのタイミングで本誌初のインタビューが実現した。
インタビュー・文 : 吉野和孝(ジョイブラス)
協力 : グレッグ・ブラック・マウスピース、眞田貿易株式会社
トランペットが大好きになった理由はファーガソン
父は私に音楽を強制しようとはしませんでしたが、私も音楽の教員免許を取得しました。
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・ジャルディネリの卓越した技術者3人から多くのことを学んだ
・「お客様が何を必要としているか」を見極めることが基本
・マウスピースの形状の組み合わせが特徴的なサウンドを生み出す
Greg Black(グレッグ・ブラック)
1959年ノースカロライナ州生まれ。大学卒業後にニューヨークへ移住し、1983年に楽器店ジャルディネリへ入社。同店はオリジナルブランドのマウスピースを販売しており、その製作を担うマウスピース部門にて研鑽を積む。1990年にブラック・ヒルとして独立し、1994年にはグレッグ・ブラックとして再独立。現在はノースカロライナ州に工房を構え、本人を含むチームで製作を行う。伝統的なクラフトマンシップと最新のテクノロジーを駆使した高品質のマウスピースは、世界的な人気を誇っている。