元N響の黄金コンビが伝授する"オトナの基礎練"
人生100年時代。一つの仕事が終わっても、まだまだやりたいことばかり……という元気な定年組は多い。NHK交響楽団で一時代を築いた関山幸弘&佛坂咲千生のお二人は、まさにその典型だ。そんなお二人は異口同音に、定年を迎えてから練習方法に関して気づいたことがある、という……。
人生100年時代。一つの仕事が終わっても、まだまだやりたいことばかり……という元気な定年組は多い。NHK交響楽団で一時代を築いた関山幸弘&佛坂咲千生のお二人は、まさにその典型だ。そんなお二人は異口同音に、定年を迎えてから練習方法に関して気づいたことがある、という……。
関山幸弘さんの場合
「できない」という壁をつくっているのは自分なんだ、と気づいた
Directed by Yukihiro Sekiyama
現役を退いても、各地のオーケストラで一番を吹きまくっている関山幸弘さん。定年前後に始めたSNSでも、そのはじけっぷりと猛語録は有名だ。「うまくなりたいなら、どんなアマチュアでも毎日最低2時間は練習しなきゃ!」というのその持論ではその2時間で、どんなことをやったらいいのだろう?
気になる見出しをご紹介!
● 社会人になってからのほうがうまくなった元音大生の例
●スタッカートには危険がともなう
●ウォームアップ系のエチュードで現役時代よりうまくなった
●「できない!」「苦手!」という壁をつくっているのは自分
●「ブランデンブルグ」を練習素材に使用してみる
青森県生まれ。武蔵野音楽大学卒業。1979年、モーリス・アンドレ国際音楽コンクール、アンサンブル部門で第3位入賞。1980年、第49回日本音楽コンクール管楽器部門第1位入賞。トランペットを中山冨士雄、トーマス・スティーブンス、ヴィンセント・チコヴィッツの各氏に師事。2003年度、NHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』オープニングテーマのトランペット・ソロを担当。元NHK交響楽団首席トランペット奏者。武蔵野音楽大学、尚美学園大学非常勤講師
関山さんが展開している夏の合宿。今年は2019年8月22日から4日間、新潟の越後湯沢で予定されている。
問い合わせ先:関山音楽事務所 https://www.sekiyama-music-office.jp
佛坂咲千生さんの場合
やりたいことを自由にやるための「クラーク」練習法と大人の「オケスタ」
Directed by Sachio Hotokezaka
N響トランペットの黄金時代を築いた関山&佛坂のコンビ。武蔵野音楽大学時代からはもちろん、N響に相前後して入団してからも、お二人は最高のコンビネーションでオーケストラのサウンドを牽引してきた。
関山さんを支えてきた佛坂さん。定年後は「J'z Craze(ジェイズ・クレイズ)」とともに、これまで誰も試みてこなかった「クラシカルなポップ」「ポップなクラシック」の世界に挑戦している。現役時代とは180度逆の世界で、自分を活かすことに成功した佛坂さん。やはり関山さん同様、定年してから基礎練習のやり方が変わってきた、という……。
気になる見出しをご紹介!
●いても気付かれず、いなくなって初めて判る「二番吹き」の存在感
●現役時代は「ダンプカー」定年後は「スポーツカー」……とはいわないまでも
●クラークは「テクニカル・スタディ」だが、単に「テクニック=指の器用さ」を磨くだけの教則本ではない
●この機会に、オケの「セカンド専用オーケストラ・スタディ」体験を!
佐賀県生まれ。東京佼成ウインドオーケストラ、日本フィルハーモニー交響楽団を経て1990年NHK交響楽団入団。トランペットを小林高彦、戸部豊、福井功、アラン・カークス、チャンドラー・ゲッティングの各氏に師事。「ザ・トランペットコンサート」「カスタムブラスクインテット」「J'z Craze」などで多数のアルバムをリリース。洗足学園音楽大学教授。
THE TRUMPET #04本誌では、譜例などを用いて練習法をお伝えします!お楽しみに!
関山幸弘 | 佛坂咲千生