まず何と言っても、音色が美しいですね。全音符でゆっくり鳴らしているだけで、いつまでもその音を聴いていられる。あ、ちょっと言い過ぎでしょうか? 「第二の指揮者」などと昔からよく言われているように、音楽の流れをリードできる影響力があります。高名な指揮者が「ティンパニは音楽の句読点」とも言っていました。低音楽器として皆と解け合ったり、時には力強く引っ張るなど、様々な役割を負えるところがとても魅力的だと思います。
管楽器にできないことができる存在感!
あげあげよいしょ&盛り上げ …管がメロディやハーモニーを一生懸命やっている時に、シンバルやスネアのロールでひたすら雰囲気作り、お膳立て、盛り上げ。
画龍点睛…管がこれ以上できないという限界に現れて「任せてちょうだい」とやってしまう、いいとこ取り、漁夫の利? いいや、アンカー! 打楽器にしかできないシンバルやどらのfffなど。
しっかりリズム…リズムに専念できる打楽器が、みんなをリズムで引っ張っていく。責任リズム! スネアドラムやドラムセット、ラテンパーカッションなど。
ひとり1楽器…付和雷同じゃござんせん。独立した存在感。
生殺与奪…何十人の大合奏を生かすも殺すも打楽器しだい、どうだ参ったか。
ダンサブル…演奏しながら踊れる、特にタンブリンやラテンパーカッション。