YELL PROJECT FOR KUMAMOTO
起案者:田尻大喜(たじり・たいき)
僕は熊本県出身で東京を拠点に活動しているトランぺッターであり、作曲活動も行なっている田尻大喜と申します。
4月14日、故郷の熊本県で地震が起き、いても立ってもいられず東京から熊本に車で向かいました。そして熊本に着いてすぐ、僕自身が本震によって被災してしまいました。被災後は母校の小学校で物資の仕分けや炊き出しを行ない、小さくてもできることを探しながら避難所生活を送りました。
そんな中僕は、被災した人たちの明るく振る舞う姿に大変心を動かされました。
僕たちにできること
避難所生活を送る中で、僕にできることは“音楽”だと気づきました。
その後東京に戻り、「YELL~君と明日へと~」という曲を作詞作曲しました。そして僕の思いに賛同してくれた音楽家が集まり、“YELL PROJECT FOR KUMAMOTO”と題しチャリティーコンサートを行ない、オリジナルCD「YELL~熊本に思いを込めて~」の売り上げをすべて義援金として熊本へ送る活動を行なっております。
また、そのチャリティーコンサートをラジオやNHK、新聞社が取り上げて下さり、活動の幅が広がってきています。このプロジェクトメンバーで実際に熊本へ行き音楽を届け、少しでも元気になってもらえるよう活動を行なっていきたいと考えています。
思いを熊本へ
東日本大震災発生後、当時所属していたポップスエンターテーメントオーケストラ『sound trackers』のメンバーとして東日本復興支援チャリティーツアーに参加しました。
福島公演での演出で客席に行き演奏するシーンがありました。その時、目の前にいた年配の女性が、涙を流しながら笑顔で演奏を聴いてくださっていました。
終演後すぐに駆けつけてきてくださり、僕の手を取り「本当に来てくれて、演奏してくれてありがとう。これでまた少し頑張れるよ!」と声をかけてくださったその出来事が僕には忘れられませんでした。
僕は東北でのチャリティーコンサートにより音楽で人を笑顔にできることを身をもって知りました。
現在、Wind-iオンラインにて『YELL 〜君と明日へと〜』の楽譜(吹奏楽版フルスコア&パート譜)をPDFデータにて無料配布しています。
● 下記URLへアクセスでダウンロードができます。