高橋 敦(Tp)、野田清隆(Pf)
高い天井が開放的な印象を与えるアフィニスホールにて、東京都交響楽団首席トランペット奏者・高橋敦氏によるリサイタル公演が行なわれた。
当日はトランペット愛好家をはじめ、多くの観客で賑わった。
プログラム第1曲目からホール中に響き渡るトランペットの豊かな音に、リサイタルを心待ちにしていた観客は一気に釘付け。芳醇な響きが耳に心地よく、『カルメン組曲』では旋律、伴奏、対旋律ともに音色を使い分けるなど、技術の高さを魅せた。アンコールでは自身のCD(「トリオ・デ・クエスト」シリーズ)にも収録しているドラゴンクエストの名曲を演奏。
全プログラムを終演後、止まない拍手に何度もお辞儀をし、手で唇をいたわるジェスチャーで観客を沸かすなど、センス満点で上質な公演であった。次回開催が早くも待ち遠しい。