レコーディング機器業界で絶大な信頼を誇る「タスカム」に協力してもらい、録音に関するみなさまからの疑問や質問にお答えするこの企画!“ 正しい録音の仕方”を覚えて、自分の演奏を綺麗な音で残しましょう!
企画協力:ティアック株式会社
回答者:小泉貴裕さん(ティアック株式会社 音響機器事業部)
前回の記事はコチラから▶▷【録音するにはどの位置がベスト?】◁◀
スタジオや公民館の練習室で、団体の演奏を録音する事が多いのですが、サーッというノイズが入ってしまうのが気になります。ノイズを抑えて綺麗に録音する良い方法はありますか?
原因としてはまず空調の音などが考えられます。可能であれば録音する際は空調を止める、または空調機から遠ざけることでノイズを減らすことができます。録音前にノイズになりそうな音が出ていないか確認してみてください。他の要因としては、低い録音レベルで録音していることが考えられます。録音レベルが低いと再生時にノイズの音量もあがってしまうため、ノイズが大きく聞こえます。可能な限り大きめのレベルで録音できるよう録音レベルを調整してみてください。
持っているIC レコーダーやスマホの録音機能でも最低限は録れるので使用していましたが、ƒなど大音量で吹くとどうしても音割れしてしまい聞くに堪えません。かといってベルをレコーダーから逸らすとモゴモゴしてしまい、聞き取れません。トランペットをはじめ、直管・金管楽器にオススメな録音機はありますか?
スマートホンやIC レコーダーのマイクは本格的なものでないため、音割れしてしまうのは致し方ないかもしれません。本格的なマイクを搭載した音楽録音用のリニアPCMレコーダーを使って頂くと音割れせず、臨場感のある音で録れると思います。はじめての録音機であればTASCAMではDR-05がオススメです。無指向性というタイプのマイクなので、どの場所に置いてもある程度良いバランスで録音ができます。
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フルートカルテットをやっています。高音パートの音を強くひろってしまっている気がします。全体のバランスがどうなっているのか、実際に聞いてもらった人の感覚とレコーダーで録音したものがずれているようで……。どうすれば音程の高い音・低い音をバランスよく録音できますか?
録音においては、マイクを置く場所で音が変わってきます。音源に近づくと低音は大きく、音量も大きくなります。カルテットで高音が大きいということですので、高音パートの奏者の方に近い場所で録音されていないか確認してみてください。すべての奏者から等距離の場所で録音テストをして、録音された内容を聞いてみて場所を調整する(音量の小さい方に場所を寄せる)と良いかと思います。
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