アンサンブルを知ろう〜カルテット編〜

Wind-i mini 19号 特集

mocqual メンバー紹介

左から
萩原可奈(Fl)：1989年8月9日生まれ／獅子座／栃木県出身
和光美苗(Ob)：1989年2月4日生まれ／水瓶座／東京都出身
宮田愛子(Cl)：1987年9月16日生まれ／乙女座
山村真実(Fg)：1987年12月17日生まれ／射手座／東京都出身

カルテットについてお聞きします！

――

楽しいなぁと感じるところは？

萩原

それぞれの音色の特質を考えながらハーモニー を作ることが非常に楽しいです。それによって理想の ハーモニーが創りだせたときのやりがいは格別です！

和光

それぞれ楽器の音色の特色を活かした編曲がで きるところや、その色々な音色が聞こえてくるところ が演奏していて楽しいですね。

宮田

各楽器の音が重なったときのハーモニーがきれ いです。メロディ部分や伴奏部分などの役割を各自で 判断して、曲の中で音色などを変化させて出すところ などもやりがいがあります。

山村

吹奏楽だとたくさんある音の中の一つですが、 カルテットだと人数が少ないので、自分の音がはっき りわかるところ。それから、一人ひとりが責任を持っ てきちんと吹かないと成り立たないところです。

――

難しいなぁと感じるところは？

萩原

同じ楽器とのアンサンブルに比べて、ダイナミク スの作り方に苦労することはあります。フルートは他 楽器に比べ、どうしても音量が負けてしまう音域があ るので、そんなときは自分で努力するのはもちろんで すが、要望を伝えたりしています。

和光

楽器によって発音の仕組みが違ったり、それぞれ の楽器の息のスピード感などがあるので、その中で合 わせていく必要があることです。

宮田

全員で発音のタイミングを合わせたり、楽器の 構造によって生じる音量や音色のバランスを取るこ とです。

山村

同じ楽器同士のときとは音色も違うしテクニッ クなども理解するのに難しいところに苦戦します。そ れから、一人ひとりが責任を持ってきちんと吹かない と成り立たないところですね。

――

本番に向けての4人での練習はどのくらいの時間、またどんな内容で行ないますか？

全員

まずは個人でしっかり練習をしてから4人の日程を合わせて、入念な2 ～ 3回のリハーサルを経て 本番に臨むことが多いです。内容は吹奏楽等の練習とほぼ変わりなく、全体の曲の解釈や、ハーモ ニーの作り方などに時間を割きます。各楽器によって気づくことが違うので、それぞれ意見を出 し合いながらリハーサルを行なっています。

――

>アンサンブルの醍醐味を教えてください

萩原

吹奏楽と比較して、見た目の派手さでは劣ってし まいますが、少人数だからこそ、自分の意見やスタイ ルを主張できるまたとないチャンスです。普段とは違 う環境にも積極的にチャレンジしてください！

和光

アンサンブルをやると、会話など気軽にコミュニ ケーションがとれる距離感なので、音だけが主張した り寄り添ったりするのではなく、人間の中身まで含め て、協調性を養っていけますよ。

宮田

アンサンブルは、それぞれがアンテナを張ってお 互いの音楽に寄り添っていくことが大事です。アンサ ンブルを演奏すると勉強になることがたくさんありま す。是非アンサンブルに挑戦してみてください！

山村

アンサンブルは少ない人数でできるので、一人ひ とりが主役になれます。アンサンブルを通して、自分 以外の音を聴く力や音程の合わせ方、楽器同士のコミ ュニケーション力の向上にも繋がります。

――

ありがとうございました。

＼mocqual推薦！／
オススメ楽譜&CD情報★★★

E.ボザ：夜の音楽のための3つの小品（左）

数少ない木管四重奏(Fl,Ob.Cl.Fg)の編成で書かれたオリジナ ル作品。教育用に書かれたと言われており、演奏時間は約8分。

J.フランセ：木管四重奏曲（右）

全四楽章構成のこの曲は、楽章ごとに表情がまったく違 うのが特徴。こちらも数少ない木管四重奏のために書か れたオリジナル曲。

管楽器とピアノ～レ・ヴァン・フランセの真髄（左）

［演奏］レ・ヴァン・フランセ レ・ヴァン・フランセ〈エマニュエル・パユ(Fl)、フランソワ・ルルー(Ob)、ポール・ メイエ(Cl)、ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(Hn)、ジルベール・オダン(Fg)、エリ ック・ル・サージュ(Pf)〉という世界のトップが集まったアンサンブルグループ の演奏。モーツァルトやベートーヴェン作品、ロマン派からフランス音楽まで 幅広い木管アンサンブルの作品を収録している。

ベルトミュー：CHATS（右）

［演奏］ザ・フルートカルテット ザ・フルートカルテット〈相澤政宏、神田寛明、柴田勲、斎藤和志〉は日本のオ ーケストラに在籍するフルート奏者で結成されたグループ。これは2001年 の作品で、タイトル通り“ 猫” の様子を模写した曲で構成されている。特に、 4thパートをアルト・フルートで演奏する場合、響きを巧みに操って“気まぐれ” な感情を表現しても◎。