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教えて! 楽器のこと クラリネット編

Wind-i mini 33号

楽器初心者のための練習法や基礎知識などを、吹奏楽界の第一線で活躍するプレイヤーに訊くこのコーナー。今回はクラリネット奏者、水野美香さんに教えていただきました!

水野美香

教えてくれたのは・・・
水野美香 M i k a M i z u n o

東京都出身。武蔵野音楽大学卒業。クラリネットを山本正治、柏野晋吾、磯部周平の各氏に師事。東京国際芸術協会レ・スプレンデル音楽コンクール管楽器の部3位。全日本演奏家協会ベストプレイヤーズコンテスト入賞。現在フリーのクラリネット奏者として、吹奏楽・オーケストラ・室内楽で活動。中学高校吹奏楽バンドディレクター、パートトレーナーとして全国各地で積極的に指導を行なう。CIEL 東京室内楽団・Kammer Philharmonie Baumkuchen メンバー。

 

楽器初心者にやってほしい基礎練習

● ロングトーン
安定した良い音を出すため、毎日必ずロングトーンを行ないましょう。ただなんとなく伸ばすのでは意味がありませんから、「音色」「音程」「音量」「呼吸」「息の流れ」をしっかりと意識しながらウォーミングアップします。
毎日の基礎練習で譜例1の、レジスターキィを使ったロングトーンの練習をやってみましょう。レジスターを押す時に、次の音を狙って(音を想像して)吹きましょう。高い音に上がる際、息のスピードを上げるとうまくいきますよ。

楽器初心者にやってほしい基礎練習

個人のレベルアップのための基礎練習

● スケール練習
太い息を吸って、息の流れを意識しながらスケール譜例2を練習しましょう。音のムラが出ないよう息をコントロールし、豊かな音色で吹けるとよいですね。はじめはスラーで行ない、様々なアーティキュレーションで吹いてみましょう。

個人のレベルアップのための基礎練習

パート内でレベルアップを図るための基礎練習

● ダイナミクスの練習


個人のレベルアップのための基礎練習

pp から ff まで幅広い音量変化が出せるように、譜例3を吹いてみましょう。の時に音が細く痩せてしまわないよう、しっかり支えのあるやわらかい音色で吹くように心がけます。「柔軟な息の圧力とアンブシュアのコントロール」ができるようになると、色彩豊かに表現の幅がグンと広がります。この練習では、必ずチューナーを使用して音程を確認しながら行ないましょう

pp の時にピッチが高くなる
→ 息漏れまたは口を締めすぎないように注意
・ ff  の時にピッチが低くなる
→ 息の量が増えるとき、口が開きすぎないように注意

●分散・タンギングのリレー
音形や音色、音のスピード感を意識し、息の流れが舌の動きによって妨げられないよう注意しましょう。お互いの音をよく聴きながらタイミング良くバトンリレーしましょう。

個人のレベルアップのための基礎練習
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