個人のレベルアップを図るためにやってほしい基礎練習
真っ直ぐ音を保てますか?
これができていないと一人で吹いていてもなんだか音痴に聞こえてしまうものです。まず一人ひとりが真っ直ぐ、安定した音を伸ばせているかチェックをしましょう。
◆スタッカートの音が聞こえない!◆
ロングトーンだと、あんなにいい音だったのにタンギングになると音が聞こえない。一気に音色が変わっちゃう……! 「スタッカートが出てきたときは短く切らなきゃ!」そう感じてしまうと息をほとんど吐けないままです。
そこで今度は短い時間にたくさん息を吐く練習をします。
タンギングは舌を使いますが、まずは息だけで練習をします。記譜をするならfuやhuが近いと思います。まずはそれだけでスタッカートの練習をし、そのあとにタンギングを添えて吹くようにしましょう。そのときにTの発音はもちろん、ダブルタンギングのKの発音だけでも練習しましょう。Kの発音を取り出して練習することはとっても大事なことです。喉が閉まりすぎていたり力が入りすぎてしまっていたりすると、とても平たく弱い音がします(譜例①)。
【譜例①】
よく、発音を表すときにKuと記載されていることがありますが、少し力の入りやすい発音になるので、意識的にはKoやKeなど、言葉としてしゃべったときに喉の奥が開きやすい母音を使って練習しましょう。余分な力を抜いて、豊かな音になるように気を付けましょう。発音しづらい中音域のEsの音がはっきり発音できるかどうかを基準にしてみるといいと思います。
※こちらの記事は、Wind-i vol.6を一部抜粋し掲載しています。