個人のレベルアップを図るための基礎練習
◆スケール練習◆
太い息を吸って、息の流れを意識しながらスケール譜例①を練習しましょう。 音のムラが出ないよう息をコントロールし、豊かな音色で吹けるとよいですね。はじめはスラーで行ない、様々なアーティキュレーションで吹いてみましょう。
【譜例①】
◆ラ・シ♭の音階◆
よくある悩み ・ラやシbを吹く時に雑音がして鳴りが悪く、ピッチが高くなる。
連符を吹くときは対応できないかもしれませんが、音を伸ばしている時や指の動きに余裕がある時には、右ホールと右小指キィ、左薬指のホールを組み合わせて押さえてみましょう。その際しっかり息を吹き込むと、雑音が少なく安定した音色や音程になります。
◆息のコントロール◆
きれいな跳躍ができるように、譜例②を吹いてみましょう。隣り合った音を途切れなくスムーズに演奏するためには、柔軟な息のコントロールが必要です。ゆっくりしたテンポで、下の音にたっぷりと息を吹き込み、上の音には力まず楽にあがるようにします。勢いあまると上の音がキツイ音になるので、注意しながら滑らかに美しい跳躍を目指しましょう。
【譜例②】
◆リードの管理◆
1日の練習で同じリードを吹き続けると、リードの寿命がグッと短くなってしまいます。何枚か15~30分おきに交換しながら吹くと、リードの状態とリードに合った息の使い方が安定してきます。自分に合ったリードを選ぶ・育てる・管理する時間も、クラリネットの練習にはとても大切な時間です。
※こちらの記事は、Wind-i vol.6を一部抜粋し掲載しています。